17/01/26●市営書店「八戸ブックセンター」が好調というが、将来性はゼロでは? |
昨年12月4日、本のセレクトショップとして青森県八戸市に「八戸ブックセンター」という市営書店がオープンし、これまでなかなかの人気だという。昨日はフジテレビ「とくダネ」でも取り上げられていた。複合ビルの1階の約315平米を賃借して、約1億1000万円をかけてつくられた書店内は、1人掛けの椅子やハンモックなど十数人分の閲覧スペースを確保。アルコールを含む飲み物の販売もしている。 ただし、1万点用意した本は専門書中心で、ベストセラーはない。したがって、ない本はほかの民間書店に行って買うことになる。ということは、ここは本来の書店とはとても言えない。 市の試算によると、年間の売上見通しは約2000万円で、運営費の見通しが約6000万円だから、約4000万円の赤字が出るという。この赤字は、当然、市民の税金で補填される。よく、市民が怒らないものだ。 なぜ、こんなバカげたことが行われたのだろうか? それは、小林眞市長の公約が「本のまち八戸」だったからだといいう。施設運営の基本方針として、(1)本を「読む人」を増やす、(2)本を「書く人」を増やす、(3)本で「まち」を盛り上げる、の3項目を掲げられているが、そんな都合よくいくはずがない。 現在は、評判を聞いて一目見ようという客が訪れているようだが、そのうちに暇つぶし、飲食利用の客しか来なくなるだろう。将来性ゼロと断言しておきたい。 八戸ブックセンターのフェイスブック https://ja-jp.facebook.com/hachinohebookcenter/
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