G1予想[202]第84回日本ダービー2017年5月28日) |
2017年 5月 25日(木曜日) 00:09 |
アドミラブルはダービーを勝つために生まれきた
今年のダービーは特筆すべきことがある。 それは、2つの厩舎が3頭出しをしてくることだ。こんなこと、歴史上あっただろうか? なかったとしたら、いい馬が有力厩舎に偏るという寡占化が進んでいるということになる。 まずは、池江厩舎。皐月賞で1、2着を決めたこと快挙だが、今回はこの2頭にサトノアーサーを加わっての3頭出しとなった。 次は、音無厩舎。青葉賞勝ちのアドミラブルを筆頭に、皐月賞で出遅れて18着に沈んだが、きさらぎ賞を勝っているアメリカズカップ、そして皐月賞3着のダンビュライトの3頭出しだ。 こうなると、この歴史的な出来事にのって、池江厩舎のアルアインと音無厩舎のアドミラブルの一騎打ちで決まることを望みたくなる。これが、今回、もっとも美しい決着ではないかと思う。
ただ、アルアインとアドミラブルを比べたとき、アドミラブルのほうに気持ちが動く。アドミラブルは皐月賞をレースレコード勝ち、アドミラブルも青葉賞をレースレコード勝ちしいるが、アドミラブルのほうが運命的なものを感じる。以下、何点かそのことを挙げてみたい。
(1)青葉賞勝ちからダービーを制した馬は1頭もいない。アドミラブルが勝てば史上初のことになる。 (2)皐月賞不出走でダービーを勝った馬が非常に少ない。1990年からの27年間で見ると、1996年のフサイチコンコルド(前走すみれS1着)、2000年のアグネスフライト(前走京都新聞杯1着)、2004年のキングカメハメハ(前走NHKマイルC1着)、2007年ウオッカ(前走桜花賞2着)、2008年ディープスカイ(前走NHKマイルC1着)、2013年キズナ(前走京都新聞杯1着)の6頭だけだ。 このうちのウオッカは牝馬だから例外で、NHKマイルC勝ちからのキングカメハメハ、ディープスカイも変則2冠だから例外と考えられる。とすると、残り3頭だが、このうちの2頭はいずれも前走が京都新聞杯で、フサイチコンコルドだけが東京のオープンレースを勝っての参戦だった。 アドミラブルが勝てば、史上2頭目となる。 (3)フサイチコンコルドはダービーを勝つためにだけに生まれてきたような馬だった。アドミラブルの大伯父はフサイチコンコルドである。 (4)音無調教師といえば、不思議な強運の持ち主である。現役時代の快挙は、なんといっても1985年のオークス。重馬場を利して、21番人気のノアノハコブネで勝った。 (5)この強運は調教師になっても続き、音無調教師はこれまでG1を8勝しているが、いずれも人気薄馬で勝っている。2006年高松宮記念オレハマッテルゼ、2007年フェブラリーSサンライズバッカス、同年皐月賞ヴィクトリー、2008年菊花賞オウケンブルースリ、2009年天皇賞、マイルCSカンパニー、2014年NHKマイルCミッキーアイル、2016年マイルCSミッキーアイル。
というわけで、アドミラブルは人気になるが、この馬を馬券の軸にする。そして、相手は3頭出し厩舎の残り5頭としたい。 結論:アドミラブルの単、複。アドミラブル−アルアインの馬単、馬連。抑えとして、アドミラブルから池江厩舎の残り2頭ペルシアンナイト、サトノアーサー、音無厩舎の残り2頭アメリカズカップ、ダンビュライトへ馬単、馬連。
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