17/07/15●本の運送が危機に!このままでは「本が店頭に並ばない」 |
7月12日に、『カーゴニュース/ダイヤモンド・オンライン』に「本が店頭に並ばない!? 危機を迎える出版流通 相次ぐ運送会社の撤退に、急がれる業界横断的な流通改革」という記事がアップされた。 本の運送が割に合わなくなり、撤退する運送業者が多くなっているという現状をルポしている。この背景には、出版不況で出版物の販売量が減る一方なのに、コンビニなど店舗像で配達先の増加、作業は手積み手卸が中心、ドライバー不足、人件費上昇など、さまざまな要因が絡み合っている。
そうした一例として、記事では、1985年から宮城県全域の書店およびコンビニエンスストア配送を担当している中央運輸(本社・東京都中央区、赤澤善博社長)の例を挙げている。中央運輸の場合、業務開始当初は450店舗、に向けて車両18台体制だった。それがいまは店舗数1600で上車両42台体制。 http://diamond.jp/articles/-/134332
このような深刻な状況は、すでに日経産業新聞も記事にしている(2017年5月5日付)。この記事には《10年前はトラック1台で1日6万円分の出版物を運ぶこともあったが、最近では1万5千円まで落ちていたという。そこから運転手や事務員の人件費、トラックの燃料費などを払わなければいけない。「運べば運ぶほど赤字が出る」》という記述がある。 |