17/09/05●大型書店が書店ではなくなる日がやってくるのか? |
最近、大型書店が「書店ではなくなる」動きが目立ってきた。たとえば、三洋堂HDは名古屋の三洋堂書店志段味店内に「スポーツクラブWill G三洋堂志段味」を開設すると発表した。これは、同店の2階147坪のレンタル部分を閉鎖して、ジムにするという新事業だ。 また、CCCのFCトップカルチャーは、蔦屋書店全店舗の半分の36店舗を、今後、大幅改装していくと発表。これは、低迷するレンタルDVD、CD部門を半分以下に縮小し、化粧品やキッチン用品などの物販エリアを2倍に広げるというものだ。 もはや、雑書・書籍の売上が回復するはずがないのに、大型書店は新規出店や店舗拡大を図り、取次や印刷大手と提携、支援を受けてきた。これは、そうすることで在庫を担保とした金融支援を受けられるからだ。しかし、もはやそれも限界で、書店の業態を変えることで、金融機関からの新たな融資を受けやすくしていこうというものだ。 こうなると、中小書店とともに、やがて大型書店もなくなっていくのだろう。 |