17/09/01●習近平の本が相次ぎ出版、今秋の党大会に向け権力強化か? |
8月31日の朝日新聞が『「習氏本」、中国で相次ぎ出版 権力集中の一環か』という記事を載せている。習近平体制が5年目の節目を迎え、今秋の党大会で権力強化を狙っての出版だという。習近平は毛沢東の再来を目指しており、自分の本を『毛沢東語録』にすることを目論んでいるのだろう。6月に出版された演説集は110万部発行されたほか、人民解放軍90周年式典で行った演説も3日後に単行本になったという。 共産党員が1億人に達しようという中国だから、党員の100人に1人が買っただけでミリオンセラーになる。8月に出た最新刊『習近平・知識青年としての七年』は偉大な青年時代を描いたものだが、すでに大ベストセラーだ。 なお、今秋の党大会で注目される人事だが、王岐山書記が定年引退し、筆頭副首相(序列7番目)に「ポスト習近平」と目される陳敏爾(チェン・ミンアル)が就任するという見方が有力だ。 『習近平・知識青年としての七年』 |