G1予想[218]第62回有馬記念(2017年12月24日) |
2017年 12月 20日(水曜日) 01:50 |
今年の総決算馬はブレスジャーニー!
とうとう有馬記念になった。この季節になると、年の瀬ということで、1年を振り返ることが恒例となる。そうして、「今年もいろいろありました」と誰もが口をそろえる。 テレビでこの言葉を聞かない日はない。
今年の漢字は「北」だという。もちろん、ロケットマンが大活躍した北朝鮮の「北」だ。となると、単純に「キタサンブラック(馬主:北島三郎)で鉄板」と言う人間がいる。なにしろ、引退レースなのだから、やはり有終の美で終わってほしいと、誰もが願う。
今年の有馬記念はクリスマスイブに行われる。したがって、「クリスマスカラーを買うべき」と言う人間もいる。クリスマスカラーは、赤と緑だから「枠連3-6で鉄板」と言うのだ。しかし、赤ということなら、ルージュバックも考えられる。
もちろん、ちゃんと予想をして、「中山だけにキタサンブラックが絶対有利。相手はジャパンカップを勝ったシュヴァルグラン、アルゼンチン共和国杯を圧勝した3歳馬スワーヴリチャードの2頭」と言ってくる人間もいる。
次は、過去10年の優勝馬と前走成績だが、これを見て、「前走が天皇賞、菊花賞、ジャパンカップ、アルゼンチン共和国杯以外の馬はいらない」と言う人間がいる。「しかも、G1の1、2着馬でなければならない」と言うので、それだと、キタサンブラック、シュヴァルグラン、スワーヴリチャード、サトノクラウンの4頭に絞られてしまう。 【有馬記念・過去の優勝馬(2001年以降)と前走】 2007年 マツリダゴッホ(前走)天皇賞・秋 15着 2008年 ダイワスカーレット(前走)天皇賞・秋 2着 2009年 ドリームジャーニー(前走)天皇賞・秋 6着 2010年 ヴィクトワールピサ(前走)ジャパンC 3着 2011年 オルフェーヴル(前走)菊花賞 1着 2012年 ゴールドシップ(前走)菊花賞 1着 2013年 オルフェーヴル(前走)凱旋門賞 2着 2014年 ジェンティルドンナ(前走)ジャパンC 4着 2015年 ゴールドアクター(前走)アルゼンチン共和国杯 1着 2016年 サトノダイヤモンド(前走)菊花賞 1着
と、以上、いろいろな買い方を書いてみたが、全部気にいらない。それでたどり着いたのが、ブレスジャーニー。 なぜか?「有馬記念は今年の総決算レース」とよく言われる。となると、この馬が「今年の総決算」にもっともふさわしくないからだ。
なにしろ、この馬は今年たった2走しかしていない。それも、2歳時に走ったきり約1年間休養して、いきなり菊花賞にぶつけ12着。そして前走、チェレンジカップで3着。この馬以外は、それなりにみな今年は活躍してきた馬たちなのに、こんな経過で来ていいわけがない。 つまり、もし来てしまったら、有馬記念は総決算レースではなくなってしまう。そう考えると、この馬を以外に買う馬はいないだろう。
ちなみに、このブレスジャーニーは、ここに出走している馬の中で、最安値で買われた馬だ。2015年度サマーセール1歳において250万円(税別)で落札されている。また、生産牧場である競優牧場(北海道新冠町)の元経営者は、破産手続き中の2016年2月に競走馬2頭を射殺したとして逮捕され、その後、有罪判決を受けている。 そんな馬が昨年はサウジアラビアロイヤルC、東スポ杯2才ステークスと2連勝し、東スポ杯ではスワーヴリチャードを負かしている。 結論:プレスジャニーから馬連、枠連総流し。厚めはスワーヴリチャード。 |