18/05/05●月に100億円以上失われる書籍雑誌市場。このままでは年間1000億円以上が消える |
2018年3月の書籍雑誌推定販売金額は1625億円で、前年比8.0%減。その内訳は、書籍1017億円(同3.2%減)、雑誌608億円(同15.0%減)。金額にすると、前年同月比141億円のマイナスとなる。 そこで、今年になってからの月間マイナスを見ると、なんと月に100億円以上もコンスタントに失われているのがわかる。1月〜3月合計で322億円減である。となると、このままのペースでいけば、今年もまた1000億円以上が市場から失われることになる。
2017年の書籍雑誌販売額は約1兆3700億円だから、今年は間違いなく1兆2000億円台になるだろう。出版市場はピーク時の1996年には2兆6564億円あったが、いまや市場規模は半分以下になり、このままではいずれ1兆円まで落ち込みかねない。しかも、落ち込み方は加速している。昨年、2017年の出版市場の落ち込みは過去にないほどひどく、その原因は雑誌の大幅な減少に加えて、漫画も初の2ケタ減と失速したことによった。今年もまたこの傾向が続いている。 |