メルマガ[380] 〜[384] トランプが破壊する世界秩序(1)〜(6) |
No.380 2018/07/17 トランプが破壊する世界秩序(1)ついに開戦した米中貿易戦争。その本質とは? 今日から何回か、米トランプ大統領について、最新情報をフォローしながら書いていこうと思います。なにしろ、このトンデモ大統領は、これまでの世界秩序を破壊し続けているからです。 誰もが「まさか起こらないだろう」と思っていた米中貿易戦争を本気で開戦。欧州歴訪では同盟国のドイツ、イギリスを大批判。NATO諸国に対しては離脱をちらつかせて「守ってほしければもっとカネを出せ」と恫喝。ただプーチンと会うだけで中身のない米ロ首脳会談にご満悦----と続いては、もはや呆れてものも言えません。 しかし、呆れてばかりいては、この先なにも見えてきません。そこで、今回は、今後世界を揺るがす米中貿易戦争に関して、いったいどうなっているのか?これまでの経緯とその本質について述べてみます。 [目次] ───────────────────── ■7月6日、米中貿易戦争が本当に「開戦」 ■共和党内部からも懸念する声が上がる ■引くに引けなくなった「覇権国家宣言」 ■第2次世界大戦を誘発した貿易戦争 ■30年間にわたった「日米貿易戦争」の教訓 ■世界覇権に挑戦する中国を叩き潰す ─────────────────────────
No.381 2018/07/18トランプが破壊する世界秩序(2)どうなる?米中貿易戦争の行方と日本への影響 昨日に続いて、ついに始まってしまった米中貿易戦争について述べていきます。この戦争の本質は、トランプ大統領がどう考えているかは別として、アメリカが対中貿易赤字を改善させようとしていることではありません。それは、あまりに単純な見方に過ぎません。 アメリカは、中国がアメリカが持つ世界覇権に挑戦してきたことに対して反撃を開始したのです。つまり、これは、「米中覇権戦争」であり、戦争の主戦場は、次世代のハイテク技術です。 それでは、米中両国は具体的になにを争っているのか?この戦争の行方と日本への影響はどうなるのか?今回は、これに関して述べていきます。 [目次] ───────────────────── ■貿易戦争の本丸は中国ハイテク企業潰し ■ZTE制裁解除に起こった上院議員たち ■マイクロン制裁とテスラ上海工場の開設 ■中国発の第2のリーマンショックが起こる ■経済規模と産業構造から中国は圧倒的に不利 ■想像以上のダメージ。GDPの4分の1が吹き飛ぶ ■もっとも恐いリスクはトランプそのもの ─────────────────────────
No.381続き 2018/07/24トランプが破壊する世界秩序(3)彼はどのようにして世界を破壊しているのか? これまでの2回に続き、トランプ大統領の最近の動向から、世界の未来を考えます。それは、考えれば考えるほど最悪の未来ではないでしょうか。 先月のG7サミット、米朝首脳会談、そして、欧州歴訪、米ロ首脳会談で、彼が間違いなく「世界の破壊者」であることが確定しました。問題は、彼がそれを自覚していないことです。 大統領就任以来、いったい、彼はなにをどのように破壊してきているのか?今回と次回(明日配信)の2回で、それを整理してお伝えします。 [目次] ───────────────────── ■アメリカを裏切ったプーチン擦り寄り発言 ■プーチンからのボールを息子バロンに ■びっくり仰天、人をバカにした言い訳 ■G7をぶち壊したトランプの暴言 ■ロバート・デ・ニーロに対して罵詈雑言 ■トランプ100%追従をするだけの安倍首相 ■「日本では世界的な英雄」とオレさま自慢を! ─────────────────────────
No.382 2018/07/25トランプが破壊する世界秩序(4)アメリカ第一主義の正体とディープステート 昨日に続き、トランプ大統領がいま、世界をどのように破壊しつつあるのかを見ていきます。前回は、カナダG7、米朝首脳会談で終わりましたが、今回はそれ以後、欧州で行ったNATO諸国への“脅迫”を踏まえ、彼が唱える「アメリカ第一主義」(America First)が、単なる「もっとカネをよこせ!」に過ぎないこと。さらに、「トランプがじつは“ディープステート”(影の政府)と戦っているのだ」という馬鹿げた話をぶち壊します。 [目次] ───────────────────── ■またも女性スキャンダルを暴かれ全否定 ■NATO諸国を「いますぐ2%払え」と脅迫 ■初訪問の英国でメイ首相に余計な“お説教” ■アメリカ第一主義の正体は「もっとカネを」 ■大統領はディープステートと戦っている ■トランプ支持者は結局、なにも知らない ■トランプはメモをちぎって捨ててしまう ■1回も開かれなかった国家安全保障会議 ■世界各国の首脳たちと「勝手に電話会談」 ─────────────────────────
No.383 2018/07/31トランプが破壊する世界秩序(5)トンデモ発言を整理すれば対処法がわかる 先週、トランプ大統領の「ドル高」牽制発言で、ドル円相場は大きく動きました。しかし、この大統領はビジネスマンなのに“経済オンチ”だから、発言に振り回されてはいけません。 そこで、「トランプ・ワールド」分析の最終回として、今回は聞くたびに呆れてものも言えなくなるトンデモ発言を整理することにしました。そうすることで、この大統領の人物像が明確になるからです。 トランプは、基本的に一人よがりで、ウソつき、人の話を聞きません。無知無学であるのに、自分は“天才”(genius)だと思い込んでいるのです。したがって、そういう人間だと規定してしまえば、じつは“わかりやすい人間”とも言えるのです。 [目次] ───────────────────── ■貿易赤字だけを見た「ドル高」牽制発言 ■強いドルと弱いドルの違いすらわからない ■ともかく独裁者、強い指導者が大好き ■自由、人権、民主主義なんて意に介さず ■ガチガチの人種差別主義者&白人優位主義者 ■“女好き”も知性・教養のある女性は大嫌い ■数々の女性遍歴。女性は“欲望の対象” ■大嫌いなのは正論を言うエリート ■「オレさま」だから恭順の意を示せばいい ■「ディールの達人」トランプの交渉術は単純 ■もうバレバレの「最初にけなし後から絶賛」 ─────────────────────────
No.384 2018/07/31トランプが破壊する世界秩序(6)2期8年2024年まで大統領を続ける「悪夢」 どんななに知性・教養がなかろうと、大統領をやってはいけないという理由はありません。なぜなら、大統領は国民(大衆)が決めるからです。したがって、11月の中間選挙で民主党がトランプの暴走を阻止できないとなると、トランプは次の大統領選で再選され、2024年まで大統領をやる可能性があります。 すると、アメリカは“ポピュリズム帝国”と化し、今後もトランプが世界と対立を続けていくことになります。そうなれば、歴史は大きく後退します。今回は、その悪夢のような世界に関して述べてみます。 [目次] ───────────────────── ■11月の中間選挙次第で再選もありえる ■大衆迎合のポピュリズムの扇動者 ■枠組みは壊れ、19世紀の帝国主義に逆戻り ■中東は大混乱、イスラエルの利益死守 ■トランプはある意味で「平和主義者」 ■人口減に陥った中国の敗北は必至 ■米中戦争の本当の敗者になりかねない日本 ───────────────────────── ───────────────────────────────────────────────────── 山田順の「週刊:未来地図」 ― 経済は?ビジネスは?今後確実に起こる未来の歩き方。ときどき、取材 裏話、スクープ、身辺雑記。 有料メルマガの購読、課金に関するお問い合わせは、 このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい までお願いいたします。 (その他のアドレスですと、お返事できない事がございます。御了承下さい) 配信中止、メールアドレスの変更はfoomiiのマイページから変更できます。 ログイン時に登録したID(メールアドレス)とパスワードが必要になります。 ────────────────────────────────────────────────────── |