19/01/03●2019年、出版不況(紙)はさらに深刻化 |
出版科学研究所から、2018年11月の書籍雑誌推定販売金額が発表されたが、その額は1004億円で前年比6.1%減となっている。内訳は、書籍が507億円で、同1.5%減。雑誌が496億円で、同10.4%減。 雑誌の内訳は、月刊誌が411億円で、同9.9%減、週刊誌は85億円で、同12.6%減。返品率は書籍が40.3%、雑誌が42.3%である。もはや雑誌は出しても半分しか売れないわけで、この落ち込みは今後回復することはありえない。 このまま紙出版は今年も不況を続けていくだろう。2018年の書籍雑誌推定販売金額は1兆2830億円前後となる見込みで、これは、ピーク時の1996年の2兆6980億円の半減をさらに下回っている。こうなると、今年は1兆円割れも囁かれるようになるだろう。 |