19/03/07●違法ダウンロード法案、修正にノーで国会提出 |
権利者の許可なくインターネットに上げられたと知りながら漫画や写真、論文などをダウンロードすることを違法とする「著作権法の改正法案」が、多くの反対意見を無視して国会に提出される運びになった。 文部科学省の部会と党知財戦略調査会は一旦決めたものを頑として譲らず、自民党の甘利明元経産相は「政治論としての判断」などと主張して、反対論を押し切った。 官僚の頭の固さと政治家の無知が、インターネットフリーダムを破壊したといっていい。もともと、漫画の違法サイトの撲滅を狙った規制だが、今回の法案は明らかに行き過ぎで、出版界などからも「行き過ぎ」の声があがっていた。7日の朝日新聞の記事では、日本漫画家協会の里中満智子理事長がこうコメントしている。 「漫画を守ろうとするがゆえに一般のネット利用者が不自由になってしまうのはかえって不本意だ。法律はシンプルな方がいいと思うが、多くの方が誤解し不安になる状況になっている」 こうした声は無視された。 |