G1予想[252]第79回 桜花賞(2019年4月7日) |
2019年 4月 05日(金曜日) 15:05 |
シゲルピンクダイヤの一発!
現在、NYに滞在中。こちらでは、桜はまだ咲いていないので、桜花賞気分には程遠い。毎年、ブルックリンのボタニックガーデンで恒例の桜祭りが行われるが、それは4月の最終週の土日だ。 といっても、今週は気温が上がり、摂氏15度を超えるようになった。日本では新元号が「令和」と発表されたが、こちらでは話題にもならない。NYタイムズが「order and peace」と訳したら、政府は慌てて「beautiful harmony」と、海外向けに「正しい英訳元号」を発表した。しかし、どのメディアも完全無視だ。 しかし、ビューティフル・ハーモニーとはなんなんだろうか? 日本は、コーラスグループなのか? がっくりきた。
さて、阪神JFを勝ち、前走のチューリップSで3連勝としてきた女王ダノンファンタジーが、やはり人気の中心となっているようだ。ただ、次の3頭も人気を集めている。まずは、牡馬に挑戦した朝日杯FSで3着のグランアレグリア。ダノンファンタジーを負かしているのは、この馬だけだ。クロノジェネシスは阪神JF2着馬。前走のクイーンカップを快勝してここに臨んでききた。ビーチサンバは、そのクイーンカップでは出遅れが影響してクロノジェネシスを捉えられなかった。ただし、阪神JF3着、ファンタジーステークス2着と順調にきている。 というわけで、以上の4頭は1ミリも買わない。どうでもいい。
桜花賞というと、私がいつも思い出すのは、1970年の勝ち馬タマミだ。当時、私は高校生で、まだ競馬を知らず、競馬好きだった叔父に手ほどきを受けたばかり。それで、桜花賞で初めて勝負馬券を買うことにした。といっても高校生のお小遣いからだから3000円(バイトの1日分)。これを、思いきってタマミに投じた。叔父は、「桜花賞は逃げきれない」と言ったが、私は、それまで4連勝してきたタマミの逃げ足に魅せられていた。 昔から桜花賞は「魔の桜花賞」と言われ、ハイペースになることが多く、逃げ馬は必ず潰れた。 タマミは、いつも通りスタートしてすぐ先頭にたち、華麗に逃げた。そうして、直線に入ると、まったくの独走状態。2着のスターウィングに4馬身差をつけて圧勝した。
その後の桜花賞で、タマミのように逃げた馬はすべて潰れた。しかし、1975年のテスコガビーは違った。前哨戦の阪神4歳牝馬特別をレコードで逃げ切ると、桜花賞ではなんと単勝オッズ1.1倍という人気になり、またも果敢に逃げた。1頭だけスピードが違うという感じだった。迎えた直線、後続との着差は開く一方となった。 「後ろからはなんにも来ない、後ろからはなんにも来ない!」 杉本アナは、こう実況した。2着にはジョーケンプトンが入ったが、つけた着差は、なんと1秒7。あんなレースは後にも先にも見たことがない。
現在も桜花賞は阪神芝1600mで行われている。 しかし、2007年にコースが改修されて、状況はガラリ一変した。ハイペースになることはなくなったのにもかかわらず、逃げ馬はさらに不利になった。スローで展開し、直線勝負というレースになった。完全な差し馬天国である。 そんななかで、2015年、レッツゴードンキが逃げ切った。 過去20年で、逃げ馬の成績は[1-1-0-18]。逃げ切ったのは、このレッツゴードンキだけである。
さて、今年の桜花賞はなにが逃げるだろうか? これが、まったくわからない。出走馬のうち、これまでのレースから逃げ切った経験のある馬は1枠2番のエールヴォアだけ。しかし、逃げ馬ではない。人気の4枠8番グランアレグリアは、ここまで3戦2番手追走の競馬をしてきているが、逃げるとなると、これはわからない。
というわけで、ここまで逃げ馬について長々と書いたにもかかわらず、差し馬を買うことにした。差し馬のなかでも、もっとも後ろの方から行きそうなのがシゲルピンクダイヤ。 ピンクダイヤは、ピンク色のダイヤモンド。なぜダイヤがピンク色になるのかいまだにわからないという神秘の宝石だ。しかも、ホワイトダイヤに比べて産出量が少ない。今年の3歳のシゲルの馬は、宝石シリーズなので、いつも年に比べて名前はまともである。よって、桜花賞にふさわしい、この馬を買ってみることにした。ただ、追い込んできて5着がいっぱいだろう。差してきて届かない馬を買う。これが差し馬買いの王道だ。
結論:シゲルピンクダイヤから馬連、枠連、総流し。
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