G1予想[265]第160回 天皇賞・秋(2019年10月27日) |
2019年 10月 24日(木曜日) 15:42 |
岩田康成がユーキャンスマイルを追いまくる!
10月22日(火)は国民の休日となり、新天皇の「即位の礼」が行われることになったが、パレード「祝賀御列(しゅくがおんれつ)の儀」は11月10日に延期された。台風19号の傷跡が、あまりに大きかったからだ。 阪神淡路大震災、東日本大震災、集中豪雨や台風による災害などで、近年の日本はどんどん国力を失ってきた。また、このような天変地異がなくとも、経済衰退は止められず、いまや日本は「斜陽国家」になってしまった。 「失われた30年」は、今後、40年、50年になろうとしている。となると、新天皇の前途は多難と言わざるをえない。新天皇は、本当に大変な時代に即位されたものだ。
日本の斜陽化を象徴するかのように、「即位の礼」に参列する外国要人は、小物ばかりになった。大物クラスで来日するのは、フランスのサルコジ元大統領、トルコのエルドアン大統領、ミャンマーのアウンサン・スー・チー国家顧問、フィリピンのドゥテルテ大統領、スペインのフェリペ6世国王、オランダのウィレム国王夫妻など。 中国からは王岐山国家副主席、韓国からは李洛淵首相と、どちらも形式的な使節しか来ない。ひどいのは、最大の同盟国アメリカで、当初、ペンス副大統領が参列する予定だったが、来日するのは、イーレン・チャオ運輸長官だ。英国からチャールズ皇太子が来なかったら、格好がつかなかったろう。もはや、日本は世界から相手にされていないのかもしれない。
こうなると、天皇賞は、「相手にされていない」馬を買うほかないと考えた。アーモンドアイ、サートゥルナーリアなど、人気のG1馬以外の馬、「まさかこんな馬」がという馬のほうがいいと考えた。そこで、坂井琉星が乗る、せん馬のドレットノータス、4歳牝馬スカーレットカラー、忘却のダービー馬マカヒキなどから、スカーレットカラーを選んだ。 としたら、なんと、スカーレットカラーはエリザベス女王杯に向かい、回避となった。
そこで、考え方をまったく変えた。 今回の天皇賞での注目は、豪華メンバーがそろうなかで、女王アーモンドアイと3歳チャンピオンのサートゥルナーリアの対決だ。これは、奇しくも同じクリストフをファーストネームに持つルメールとスミヨンの対決でもある。 普通に考えれば、テン乗りのスミヨンが不利で、すでにアーモンドアイをお手馬にしているルメールのほうが有利だろう。 しかも、スミヨンはベルギー人であり、その乗り方は荒っぽく、また喧嘩早い。日本では、かつてジャパンカップでブエナビスタに騎乗して勝ったが、ローズキングダムの走行を妨害したとして降着処分を受けている。その際、日本の判定方法に文句をつけ、大いに嫌われた。フランスでも香港でもトラブルを起こしていて、ルメールのような優等生騎手ではない。
ということは、ベッティングプレーヤーとしては、スミヨンのほうを選ぶのが、正しい選択となる。ちなみに、スミヨンの父もルメールの父も障害競走のジョッキーだった。
しかし、当然だが、ベッティングプレーヤーとしてさらに上を目指すなら、アーモンドアイもサートゥルナーリアも買ってはならない。ベッティングプレーヤーの目的は、馬券を的中させることだけにあるのではなく、いかにベッティングを楽しみ、収益を上げられるかだ。しかも、その収益とは、1回きりのベッティングで上げるのではなく、年間、数年間を通したうえのものだ。 よって、1回のレースごとに、的中させようと必死に予想することは、そのレースを楽しめないばかりか、かえって精神的に疲弊する。
というわけで、今回の結論は、2人のクリストフの対決を楽しみながら、G1馬以外の馬から、人気がない馬を選ぶことになる。 そうして浮かび上がったのが、ユーキャンスマイルだ。鞍上は岩田康誠。ダービーでのディープブリランテの騎乗に見るように、彼は馬主に嫌われるほど、ものすごい追い方をする。 東京の直線で、今回、スミヨンと同じく、追いまくるのは岩田しかいない。ルメールは華麗な騎乗でアーモンドアイを追ってくるだろうが、安田記念で届かなかったことを教訓として早めに追い出した場合、最後に差される可能性がある。
結論:ユーキャンスマイルから、馬連で、アーモンドアイ 、サートゥルナーリア、アエロリットへの3点。 |