20/04/07●新型コロナの影響で書店売り上げが前年超えも、中小書店の廃業は加速化 |
発表された日販の「店頭売上前年比調査(3月期)」によると、全体で前年比100.8%と、4カ月連続の前年超え。この4カ月連続の前年超えは、この調査を始めた2008年7月以来初めてのことだ。市場を活性化させたのは、なんとコロナウイルス禍。2月27日に政府から全国一斉休校が要請された後、学参・児童書を中心として、書店店頭の売上が大きく伸びた。レジ客数自体は前年実績から10~15%ほどダウンしたが、まとめ買いが大幅に増え、客単価が上がった。また、引き続き、『鬼滅の刃』と関連商品が売上を牽引している。 ただし、コロナウイルス禍が続けば、リアル書店にとっては致命的だ。いわゆる小~中規模の「街の本屋さん」の廃業は加速化するだろう。緊急事態宣言がでれば、書店は店を明けられなくなる |