20/08/05●6月の出版販売額は前年比7.4%増もコロナ禍による返品遅れのため。今後、出版社、書店の倒産、廃業が続出か? |
出版科学研究所の2020年6月の書籍雑誌推定販売金額は969億円で、前年比7.4%増と、近年ありえない伸びを見せた。その内訳は、書籍が489億円で同9.3%増、雑誌が480億円で同5.5%増。 この数字だけを見れば、出版界が不況を脱したように見えるが、コロナ禍で返品が遅れただけ。見せかけの上昇である。今後、中小の出版社の倒産、廃業が加速化するのは間違いない。 また、書店も危ない。廃業、倒産の流れは止まっていない。このほど、今年4月1日現在の日書連の加盟書店数が2986店となり前年比126店減で3000店を割ったことがわかった。これはコロナ禍以前の話でだから、今後は、さらに加速化するだろう。 |