[344]古代史と恐竜で過ごす「特別な夏」。どうなる?コロナと米中覇権戦争。 |
2020年 8月 17日(月曜日) 13:23 |
昨日は浜松で気温40度を記録し、猛暑が続いている。やっと梅雨が明けたと思ったら、真夏日の連続。そんななかコロナの感染拡大は止まらず、「特別な夏」(by 小池百合子)は永遠に「終わらない夏」になりそうだ。 もはやコロナに関してはなにか言う気も起こらない。政府にも東京都にも、そして、私が暮らす神奈川県にも横浜市にも、ただあきれるしかない。 やることはすべて的外れ、あるいは口先だけでなんにもしない。多分、なんにもできないのだろう。それが日本の行政で、動いているのは下部組織だけ。病院や保健所がてんてこ舞いになっているのに、見ているだけだ。ロジステックを軽視して、前線の兵士を見殺しにした旧日本軍と同じではないか。
本当に絶望的な気分になる。ただ、そうは言っても、ここは自分が生まれた国、育った国だから、愛さなければならない。もちろん、愛すべきことはいっぱいある。ただ、今回のコロナ対策に関しては、愛想が尽きる。「アベノマスク」や「Go Toキャンペーン」、フリップを掲げて「要警戒、夜の街」など、批判を通り越して、ただただ「哀しい」ことだらけだ。
外に出られないので、家で本を読むか、テレビ、ビデオを見ることが多くなった。退院した当初は、歴史書を読み漁った。ノンフィクションビデオを何本も見た。とくに日本の古代史に関しては本もビデオもほとんどチェックし、その後はもっぱら戦国時代に関するものを漁った。 それで得た結論は、邪馬台国は北九州にあり、卑弥呼はヤマトと関係のない地方王国の女王だったこと。その後、ヤマトが倭国をほぼ制覇したこと。神功皇后は、北九州王国を支配下に置き、さらに朝鮮半島南部を征服したこと。なぜ、この女帝が歴代天皇から外されたのか? もう戻すべきだろう。
そして大きく時代は下り、織田信長はやはり狂気の天才であったこと。もし本能寺の変が起こらず生きていたら、秀吉が失敗した明の攻略に成功していただろう。さらに、徳川幕府が鎖国しなかったら、日本はもっと早く、西欧に匹敵する近代化を成し遂げ、英国並みの海洋帝国になっていただろう。
子供の頃から関心があったダイナソー(恐竜)に関しても、本やビデオを漁りまくった。講談社の動く図鑑『恐竜』、ナショナルジオグラフィック別冊の『恐竜がいた地球』などを買って、毎日読んだ。もちろん、BBCのドキュメンタリー『プラネット・ダイナソー』『ウオーキングwithダイナソー』のシリーズはすべて見た。これまでNHKが放映した恐竜番組もすべて見た。夏はやはり、恐竜の季節だ。 いまや、新発見によって、恐竜世界は大幅に更新されている。とくに今世紀に入ってからは次々に新しい化石が発見されて、新種の恐竜の驚くべき生態が明らかになっている。映画『ジュラシックパーク』でさえ、もう古い。恐竜といえばTレックス、それにステゴザウルス、トリケラトプスにイグアノドン。これくらい知っていればいいなんて思うと、子供に完全にバカにされるだろう。 いまの子供たちは、北海道で発見されたムカワリュウ(カムイサウルス)、福井県で発見されたフクイラプトルなどに、夢中になっている。
講談社の動く図鑑『恐竜』とBBC『ウオーキングwithダイナソー』 (アマゾンDVD)
さて現在、世界は2つのことで歴史的転機を迎えている。1つは、新型コロナのパンデミック。もう1つは米中覇権戦争。 先日のマイク・ポンペオの演説「Communist China and the Free World's Future speech」(共産主義者の中国と自由世界の未来に関する演説)はすごかった。まさに「宣戦布告」だ。ポンペオは中国共産党を打倒するのは、アメリカの「使命」(Manifest destiny)だと言った。
ジョー・バイデンは、ランニングメイトにカマラ・ハリスを指名した。トランプはさっそく、この2人を「のろまなジョーといかさまカマラ」(Slow Joe and Phony Kamala)と呼び、「完璧な組み合わせで、アメリカにとって誤った選択だ」と揶揄した。 日本のメディア、保守言論は、大統領がバイデンになると対中政策が融和的になるとして、さかんに心配している。トランプのほうが日本にとっていいという。そういう言論が、いま溢れている。
しかし、そうだろうか? 今回の米中戦争の主戦場は、ヴァーチャル空間である。ネットワークは人民を支配するツールだから、これ以上、中国発のネットワークが広がることを阻止しなければならない。だから、ファーウエィの排除となった。ところが、トランプは、経済、貿易問題のほうばかりに頭がいっている。カネがすべてだと思っている。 この点を考えると、人権、自由を重視する民主党のほうが、ネットワーク覇権戦争には敏感だ。CAFAは民主党支持だから、結束すれば中国ネットワークと徹底して闘うだろう。
カマラ・ハリスはUCバークレーの留学生同士が結婚して生まれた。パパはジャマイカン、ママはインディアンだ。とくにママはインドのカースト最上位のバラモンの出身。とすれば、ママの祖国インドのことを大切に思わないわけがない。インドの主敵は中国である。 |
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