G1予想[312]第 26回 秋華賞(2021年10 月 17日) |
2021年 10月 14日(木曜日) 21:56 |
アナザーリリックが静かに差し切る今回の秋華賞の注目は、なんと言っても、金子真人ホールディングの3頭出し。 筆頭は、1番人気確実の桜花賞、札幌記念馬のソダシ。続いて桜花賞4着、オークス2着のアカイトリノムスメ。そして紫苑ステークス3着のミスフィガロだ。 ミスフィガロは、2頭に比べたら実績で見劣りするが、母はミスアンコール、全兄はワグネリアンという超良血。 よって、G1では初の同一オーナーの1、2、3着独占も、ありえなくはないと言われている。 先週の京都大賞典では、オーナーの金子氏自身もあっと驚く9番人気のマカヒキが、5年ぶりに激走した。本当に日本一の強運馬主だけに、なんでもありだ。 しかし、ここは思いとどまった。 ほぼ人気がないアナザーリリックを軸馬に指名することにした。もちろん、予想してのことではない。名前のリリック=抒情詩に惹かれたからだ。 じつは私は、中学、高校時代は、詩人になることを夢見た。大好きだったのは、ワーズワースと立原道造。なかでも24歳で夭折した立原道造は、不世出の抒情詩人と惚れ込み、すべての詩をそらんじるまで繰り返し読んだ。一いちばん好きなのは、詩集『萱草に寄す』のなかの一編「のちのおもいに」。 この詩を暗誦しながら、アナザーリリックを応援してみたい。
のちのおもひに |