メルマガ[612][613]株価はもう上がらない ! 世界経済は試練の「長期低迷」へ(1)(2) |
No.612 2022/06/07 世界中で株価がダウントレンドに入った。コロナ禍が収束に向かっているので、経済が回復すればまた戻すという見方があるが、そうはならない。なぜなら、すでに金融緩和は終わり、市場にあふれたマネーは今後収縮していくからだ。 それなのに、経済メディアは、ウクライナ戦争、インフレ高進、企業業績、雇用情勢など、日々の事象で株価の変動を説明している。 そんななか、驚くべきことに、岸田内閣は「1億総株主」という目標を掲げ、個人資産を株式投資に向かわせようとしている。 はたして、この先、株価はどうなるのか? 今回と次回(明日配信)、2回に分けて、できる限りシンプルに、もう株価は上がらず、世界経済は長期低迷に入るということを述べてみたい。 [目次] ──────────────── ■NYダウも日経平均も反発力が弱まった ■貯蓄から投資へ「1億総株主」になれ ■メディア、専門家には大局観がない ■株価は経済成長と連動して上がる ■経済成長だけでは説明がつかない株価上昇 ■株価を決めるのは「ワールドダラー」 ■第2次大戦直後の最悪期より悪い ■今後年間2兆ドルが市場から消える ■「1億総株主」は「1億総玉砕」ではないか ────────────────────── No.613 2022/06/08 この先もう株価は上がらない。このまま、株価のダウントレンドが続いていく。よくてイーブンはありえるが、それではインフレに食われてしまう。こうなった大きな要因は、世界経済の減速による長期低迷と、金融の量的引き締め(QT)にある。 コロナ禍でも株価がずっと上がってきたことに慣れ、いずれまた上がるだろうと思っても、そんな局面は当分訪れそうもない。そればかりか、株価バブルが崩壊することもありえる。 前回(昨日配信)に続いて、今後、 株価と世界経済はどうなるかについて述べてみたい。 [目次] ─────────────── ■「1億総株主」は最悪のタイミングでは? ■株価が上がったのは財政支援とQEのせい ■NYダウのピークは3万6338ドル ■「ゴルディロックス相場」に警戒感 ■給付金で株を買う「ロビンフッド」現象 ■バブルは政府によって次々につくられる ■10兆ドル流出で時価総額は約20%下落 ■なぜ日本株はNY株に連動しないのか? ■ドルで見れば日本株は持ちこたえていない ■今後の焦点はQTがどう進んでいくのか? ■ウォール街でも悲観的観測が主流 ────────────────── 山田順の「週刊:未来地図」 ― 経済は?ビジネスは?今後確実に起こる未来の歩き方。ときどき、取材裏話、スクープ、身辺雑記。 有料メルマガの購読、課金に関するお問い合わせは、 このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい までお願いいたします。 (その他のアドレスですと、お返事できない事がございます。御了承下さい) 配信中止、メールアドレスの変更はfoomiiのマイページから変更できます。 ログイン時に登録したID(メールアドレス)とパスワードが必要になります。 ──────────────────────────────────────────── |