24/08/12●『百年の孤独』初の文庫版が異例の大ヒット |
日経新聞もNHKニュースも取り上げたのだから、まさに異例。ラテンアメリカ文学の巨匠、ガルシア=マルケスの代表作『百年の孤独』(1967年発表)が売れている。新潮文庫で6月26日に文庫化して以来、これまでに29万部を発行という「海外文学では前例がない」(新潮文庫編集部)刊行部数を達成した。 限られた愛書家だけが楽しむ作品、難しい作品とされる同書がなぜここまで売れるのか? 『百年の孤独』は46の言語に翻訳された世界的なベストセラーで、日本でも1972年に単行本が出版されているが、ほとんど売れていなかった。それが、作家の没後10年となる今年、初めて文庫化された。
|