メルマガ[754]〜[760] 2024年12月〜2025年1月全8本 |
メルマガ[754]〜[760]2024年12月〜2025年1月の全8本(タイトルおよび目次)を以下まとめて掲載します。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 山田順の「週刊:未来地図」 No.754 2024/12/17 緊縮で奇跡の復活を遂げつつあるアルゼンチン バラマキで衰退を続ける日本
かつて何度もデフォルトをし、高インフレ、高失業率、マイナス成長、財政赤字という苦境に陥っていたアルゼンチンが、いま、奇跡の復活を遂げようとしている。新大統領が、就任たった1年で、財政を黒字転換させたのだ。 約20年前、不良債権処理が進まず、財政赤字が膨らむ一方の日本の将来をアルゼンチンにたとえたことがある。このままでは日本はアルゼンチンになってしまうと---。 このたとえは、間違っていなかったばかりか、いまでも有効である。財政赤字を積み上げ、国民受けのバラマキばかりを繰り返していては、日本は間違いなくかつてのアルゼンチンになる。
[目次] ─────────────────────
■世界でも類を見ないリバタリアン大統領 ■財政黒字を達成しインフレを沈静化 ■IMFの厳しい融資条件をやっとクリア ■なんと省庁を半減し、公務員をリストラ ■アルゼンチンをダメにした左翼ポピュリズム ■ペロン党のバラマキでかえって貧しくなる ■『日本がアルゼンチンタンゴを踊る日』 ■1人あたりのGDPは西欧諸国を上回る ■なぜ先進国から転落したのか? ■イタリア系家庭出身の「変人」経済学者 ■トランプ信奉は「難点」か「利点」か? ■我慢は続く「痛みなくして得るものなし」
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山田順の「週刊:未来地図」 No.755 2024/12/24 「先送り」は日本の国民病 なにも解明・解決されない先になにがあるのか?
とうとう今年も暮れていく。はたして今年はどんな年として、後世、語り継がれるのだろうか? そんな思いで、ふり返ってみると、なに一つはっきとしない。 さまざまなことがあったが、あったというだけで、どれもが解明・解決されていないからだ。とくに政治課題はそうである。 古くは「モリ・カケ問題」「統一教会問題」、今年の「裏ガネ問題」など、いったいどうなっただろうか? 結局、「先送り」されただけではないだろうか? 「先送り病」は、政界ばかりではなく、いまや日本全体に広がっている。
[目次] ─────────────────────
■「103万円の壁」をめぐる茶番劇 ■「裏ガネ」対策も「金利」アップも先送り ■防衛費ほか3つの財源を決めずに岸田退陣 ■「先送り」システムはいずれ限界が来る ■「見て見ぬふり」と「やったふり」が助長 ■「先送り症候群」(PCN)というビョーキ ■年間約90万人が減る「人口減」は止まらない ■「やる」「やらない」の2択で決まる未来
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山田順の「週刊:未来地図」 No.756 2024/12/31 世界を混迷させる高齢指導者たち 2025年は老害政治が蔓延する最悪の年に!
とうとう21世紀も4分の1が過ぎ、2025年を迎える。はたして2025年はどんな年になるのだろうか? ネットを検索とすると、いろいろな見方、予測が出ているが、私の見方はただひと言、「悪い年になる」である。なぜ、そう考えるのか? それは、世界の主なリーダーが老人ばかりだからだ。彼らが、激動する世界、変化する世界に対応し、明るい未来を構築できるとは、とてもじゃないが思えない。
[目次] ─────────────────────
■主要国の国家リーダーは老人ばかり ■78歳で就任のトランプが未来をつくれるか? ■クリントン、オバマは、トランプより若い ■プーチン、習近平、ネタニヤフ、みな70歳以上 ■インド、南ア、トルコ、ブラジルも老人 ■「G7」で日本の石破はトランプの次に高齢 ■日本は高齢者による「老害政治」の超先進国 ■閣僚の平均年齢61.95歳による「老害政治」 ■女性議員が少なく「GGGI」で下位独走 ■脳は30代から萎縮が始まり65歳から加速 ■「右脳老害」と「左脳老害」がある ■なぜ若い議員、首相が生まれないのか? ■「多数代表制」と「高い選挙費用」が壁に ■首相も大統領もほとんどの閣僚も女性の国 ■北欧諸国、バルト3国どこも女性首相が誕生 ■欧州以外で期待される女性リーダーたち
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山田順の「週刊:未来地図」 No.757 2025/01/07 シンギュラリティまで20年 楽観か悲観か?AIが人間を超える日が迫る
今年(2025年)は、シンギュラリティ(特異点)まであと20年という節目の年である。20年を長いと考えるか短いと考えるかはともかく、本当にAIが人間を超える日はやって来るのだろうか? 「ChatGPT」のような生成AIができ、これだけ毎日、AI、AIと言われているのに、日本のメディアはこの問題をあまり大きく取り上げていない。しかし、AIにより私たちの生活は劇的に変化している。 そこで、AIとシンギュラリティをめぐる議論を整理しておくことにしたい。写真©︎photo-ac.com
[目次] ─────────────────────
■カーツワイルの提唱とイーロン・マスクの実験 ■2029年にはAGIが実現するという楽観論 ■内容としては前作とそう変わらない ■計算どおりならシンギュラリティは到来する ■AIが意識を持つかどうかは証明されていない ■ジョン・R・サールの「生物学的自然主義」 ■AIは人間のような意識、感情を持ちえない ■「まったくの空論」「神経科学劇場」という酷評 ■BMIの最初のインプラント臨床試験は成功 ■「タイプI」から「タイプII」の文明を目指す ■イーロン・マスクはただの成功起業家ではない ■AIを推進すれば、貧困、戦争などが解決する ■ノーベル賞受賞者ジェフリー・ヒントンの警告
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山田順の「週刊:未来地図」 No.758 2025/01/14 トランプ獲得発言で注目のグリーンランド しかし、氷が溶けたら危ないのはアメリカだ!
大統領就任が間近となり、“舌好調”となったトランプの「グリーンランドが欲しい」発言。世界中から呆れられたが、一理も二理もあると、メディアや評論家は解説している。それは、トランプが求めるアメリカの安全保障が担保されるのはもちろんのこと、温暖化でグリーンランドが「宝島」になるからだ。 具体的には、レアアースなどの資源が採掘可能になる。北極海航路が開ける。触手を伸ばしている中国を排除できるなどのメリットが挙げられる。 しかし、温暖化が進んで氷が溶けたら、危ないのはアメリカ本土だ。ニューヨークやサンフランシスコなどの海に面した大都市は水没してしまう。トランプは“化石アタマ”で、目先のことしか考えていない。
*なお、本稿と同主旨のコラム記事をすでに「Yahoo!ニュース」に寄稿しています。本稿は、それをさらに詳しくしたものです。*写真©NHKニュース
[目次] ─────────────────────
■レアアースが眠るグリーンランドは「宝島」 ■「中世温暖期」は牧畜ができる緑の島だった ■バイキングの遺跡の年代が特定される ■3つの入植地で5000人の人々が暮らしていた ■IPCCの最新報告書が予測する海面上昇 ■最悪の場合、海面上昇は1.7メートルに ■ニューヨークの36倍の広さの地域の氷が溶けた ■マンハッタンでは防水壁の建設が始まっている ■2100年までに水没するアメリカの都市 ■植民地獲得競争時代の帝国主義“化石アタマ” ■やるべきことの第一は温暖化対策ではないか
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山田順の「週刊:未来地図」 No.759 2025/01/21 トランプ関税ついに発動! 歴史は繰り返し、世界は帝国主義時代に逆戻りか?
大統領就任式での宣誓により、ついに「トランプ2.0」が始まった。自らを「タリフマン」(関税男)と呼ぶ第47代(再選)大統領のトランプは、はたして本気で世界中に関税をかけまくるのだろうか? これまで広言してきたところによれば、関税を徴収する「外国歳入庁」を即座に創設し、「緊急事態」を宣言して、引き上げを実施することになる。 もちろん、こうなれば世界は「関税戦争」に突入する。トランプの狙いは中国封じ込めだが、日本をはじめとする同盟国まで影響を受けるのだから、たまったものではない。 そこで今回は、関税に関する歴史を振り返って、そこから得られる教訓を整理してみたい。
[目次] ─────────────────────
■「緊急事態宣言」をしてまで関税を引き上げる ■関税を納めるのは輸入業者、最終負担は国民 ■「比較優位説」による自由貿易に関税は不要 ■なぜ世界にはWTO、EPA、FTAがあるのか? ■「関税自主権」がないと独立国とは言えない ■大恐慌対策のための「スムート・ホーリー関税法」 ■関税のかけ合いによる「関税戦争」に勝者はない ■価格上昇で最大780億ドルの消費力が失われる ■トランプが崇拝するマッキンリーとその時代 ■「米西戦争」でキューバ、フィリピンなどを獲得 ■アメリカ議会予算局による関税の影響試算 ■マッキンリーは再選後アナーキストに暗殺された
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山田順の「週刊:未来地図」 No.760 2025/01/28 トランプが突きつける防衛費のさらなる増額 命運を握るのは国防次官E.コルビー
第2次トランプ政権がスタートして、今後、世界はどうなるのかと、世の中が騒然としている。この日本でも、「先が読めない」と、専門家もメディアも言っている。 しかし、そうだろうか? トランプほど、その言動から見てわかりやすい大統領はいない。対日政策に関しても、それははっきりしている。要するに、もっと軍事費を増額して、対中防衛を強化しろということに尽きる。その鍵を握るのは、国防次官となったエルブリッジ・コルビーだ。いったい、どんな人物で、なにを考えているのか? 写真:Elbridge Colby | The Marathon Initiative
[目次] ─────────────────────
■予測不能?「オレ様主義」で言動にブレはない ■異例の就任式スピーチ「私は神に救われた」 ■聖書の上にも手を置かず司教に対し謝罪要求 ■プライオリティは中国の発展と拡大の阻止 ■対中強硬姿勢といっても安心はできない ■国防長官にヘグセスをという呆れた人事 ■キーマンはエルブリッジ・コルビー国防次官 ■6歳から7年間日本で過ごした国防のプロ ■主体的な防衛力を持て!2%は焼け石に水 ■日本の貢献は嘆かわしいほど不十分 ■トランプの要求を拒否するという選択はない
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──────────────────────────────────────────── 山田順の「週刊:未来地図」 ― 経済は?ビジネスは?今後確実に起こる未来の歩き方。ときどき、取材裏話、スクープ、身辺雑記。 有料メルマガの購読、課金に関するお問い合わせは、 このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい までお願いいたします。 (その他のアドレスですと、お返事できない事がございます。御了承下さい) 配信中止、メールアドレスの変更はfoomiiのマイページから変更できます。 ログイン時に登録したID(メールアドレス)とパスワードが必要になります。 ──────────────────────────────────────────── |