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Horse Race(競馬G1予想/随時更新)

 ここでは、JRAのG1レースの予想記事を掲載しています。記事は、G1のある週の金曜日までに書き、アップしています。

 ただし、この予想記事は、当てるという目的で書いていないので、ほかのどんな予想記事とも中身が違います。

 また、予想コラムだけではなく、そのときどきの競馬に関するエッセイもここに、アップしています。

 

 

 



G1予想[298]第38回 フェブラリーステークス(2021年2月21日)
2021年 2月 16日(火曜日) 17:50

データ通りなら絶対勝たないデュードヴァンが軸

(変更:最年長馬ワンダーリーデル) 

  本命不在で混戦模様。

 チャンピオンズカップを勝ったチュウワウィザード、上位争いしたゴールドドリーム、クリソベリル、エアスピネル、タイムフライヤーがいない。さらに、昨年の覇者モズアスコット、東京大賞典を勝ったオメガパフュームもいない。

 

 となると、結局、チャンピオンズカップで2番人気になりながら6着に沈んだカフェファラオが1番人気になるだろう。ただ、抜けた人気ではない。2番人気以下には、僅差で、根岸ステークスで重賞初制覇を果たしたレッドルゼル、東海ステークスを勝ったオーヴェルニュが続き、さらに、武蔵野Sを勝ったもののチャンピオンズカップを12着と惨敗したサンライズノヴァ、東海ステークスで12着に沈んだインティも人気になりそうだ。

 

 じつはこういうレースほど、苦手なレースはない。混戦ということは、なにが勝つかわからないからだ。つまり、勝つだろうと思われる馬を蹴り、絶対来そうもない馬を買うのが、私の馬券プレイなので、それができなくなってしまう。

 そこで、今回は過去データ(2000年以降)から、次の3点を考慮して、軸馬を選ぶことにした。

 

(1)2018年のノンコノユメを除いて関東馬は勝っていない。

(2)3歳時にダート重賞Vがない4歳馬は勝っていない。

(3)牝馬は2000年ゴールドティアラの2着が最高で、勝馬はゼロ。

 

 では、(1)からは関東馬、(2)からは3歳時にダート重賞Vの実績がない4歳馬、(3)からは牝馬を選んでみると、次のようになる。

 

(1)アクルトス、カフェファラオ、サクセスエナジー、サザンヴィグラス、デュードヴァン、ハイランドピーク、

(2)タガノビューティ、デュードヴァン、

(3)ヤマニンアンプリメ

 

 このなかで、条件を2つ満たしている馬は、デュードヴァンただ1頭である。となると、この馬はデータ通りなら、間違いなく勝たないはずだ、

 よって、デュードヴァンから総流しをかけてみたい。

 

 結論:デュードヴァンから枠連、馬連、総流し。

 

(追記 )なんとデュードヴァンは、賞金上位16頭に入らなかったので除外となってしまった。そこで、以下のように予想を変更する(2月19日)

 

  2月17日、ついにワクチン接種が始まったので、ここは注射の順番で医療従事者に次に優先される「高齢者」がキーワードになる。つまり、ワクチン接種は「高齢者ファースト」だから、ここは、最年長馬を買うべきしかない。ただ1頭の8歳馬ワンダーリーデルで行ってみたい。

 前走の根岸ステークスは、田中勝春が後方追走から直線追い込んで2着。ものすごい脚だった。となると、1600メートルに距離が伸びたここは、勝ってしまうかもしれない。それだけが、ほんとうに怖い。

 

 結論:4枠7番ワンダーリーデルから枠連、馬連、総流し。 

 

 

 【フェブラリーステークス優勝馬(2000年以降)】

2000年 ウイングアロー

2001年 ノボトゥルー

2002年 アグネスデジタル

2003年 ゴールドアリュール ※中山開催

2004年 アドマイヤドン

2005年 メイショウボーラー

2006年 カネヒキリ

2007年 サンライズバッカス

2008年 ヴァーミリアン

2009年 サクセスブロッケン

2010年 エスポワールシチー

2011年 トランセンド

2012年 テスタマッタ

2013年 グレープブランデー

2014年 コパノリッキー

2015年 コパノリッキー

2016年 モーニン

2017年 ゴールドドリーム

2018年 ノンコノユメ

2019年   インティ

2020年   モズアスコット

最終更新 2021年 2月 19日(金曜日) 13:43
 
G1予想[297]第37回ホープフルS&第65回 有馬記念(2020年12月26、27日)
2020年 12月 23日(水曜日) 17:32

タイトルホルダーとカレンブーケドールで
2020年を締めくくることに!

 

[ホープフルS]

 

 新馬→特別or重賞と2連勝した馬が6頭いる。アドマイヤザーゲ、オーソクレース、ダノンザキッド、ヨーホーレイク、ランドオブリバティ。おそらく、この6頭の争いで、このうちどれかが勝つ。そのような下馬評になっている。

 そこで、前回勝っていない馬、すなわち2着馬を買う。なんと、前回2着馬はタイトルホルダーの1頭しかない。こんなことは珍しい。買いだ。

 

 ところで、コロナに振り回された2020年もあと数日。競馬界を振り返ると、JRAも地方競馬も無観客競馬などで大きな影響を受けたとはいえ、売り上げは落とさなかった。地方競馬などは、逆に売り上げ増を記録したところもある。なんと、コロナ禍が幸運をもたらしたのだ。

 これは、売り上げのほとんどがネット投票に移行したからだ。

 

 そこで思う。いつになるかわからないが、コロナが収束して、昔のように競馬場に観客を入れるようになったとき、はたして大観衆は戻ってくるだろうか?

 ネット投票に慣れ、ヴァーチャルで十分に楽しむようになったファンは、わざわざ競馬場に足を運ぶだろうか?

 かつて、競馬場には「シンブンと赤ペン」を持ったアナログ「イカおやじ」が大量にいた。若いときは、そういう「イカおやじ」の合間を縫って、窓口で馬券を買ったものだ。いったい、彼らはどこに行ったのだろうか?

 結論:タイトルホルダーから枠連、馬連、総流し。

 

 

 [有馬記念]

 

 もうだいぶ前から、軸馬は決めていた。牝馬のなかから選ぶ。それも、前走着順がいちばん悪い馬。なんといっても、今年は牝馬の年だったから、その年の締めくくりは、やはり牝馬でなければならない。

 

 ただし、ファン投票1位になったクロノジェネシス。ここが引退レースになるラッキーライラックには難点がある。それは、人気になってしまうことだ。人気馬を買って負ける。それが競馬の一般法則だから、この2頭を買うわけにはいかない。

  というわけで、前走がジャパンC4着というカレンブーケドールを選んだ。出走牝馬全5頭のなかで、前走着順が4着なのはこの馬だけ。ほかの4頭はみな3着以内である。

 レースの格は関係ない。前走着順の最低馬を選ぶのは、馬券プレイの方法の一つである。

 もし、カレンブーケドールが勝てば、G1初制覇どころか重賞初制覇ということになる。いままでそんな牝馬は1頭もいない。牡馬では、2頭だけ。リードホーユーとストロングエイトが有馬記念が重賞初制覇だった。

 結論:カレンブーケドールから馬連総流し。厚めは、クロノジェネシス、ラッキーライラック、ラヴズオンリーユー、サラキアの4頭。なお、牝馬5頭の馬連ボックスも買う。

 
G1予想[296]第72回 朝日杯FS(2020年12月20日)
2020年 12月 17日(木曜日) 16:56

ホウオウアマゾンから総流し

 

 先週の阪神JNFは、1番人気の白毛馬ソダシが辛勝した。ニューヒロインの誕生である。となると、ここも牡馬のニュースヒーローの誕生が期待される。その候補は、レッドベルオーブ、ドゥラモンド、モントライゼ、ステラヴェローチェか。この4頭とも、甲乙つけがたい実績を残している。

 つまり、この4頭はハナから切りだ。

 

 で、残った馬から、軸馬を選ぶが、今回は注目すべきことが起こっている。それは、矢作芳人厩舎がカイザーノヴァ、パスラットレオン、ホウオウアマゾンの3頭を出してきたことだ(出走予定段階)。

 G1で同一厩舎の3頭出しは、そうあることではない。そこで、このなかからホウオウアマゾンを選んだ。

 

 私は、こういう「冠名+〇〇」という馬が嫌いなのだが、馬主の小笹芳央(おざさよしひさ)氏に興味があるので、この馬に決めた。小笹芳央氏は、経営コンサルティング会社リンクアンドモチベーションの社長だが、馬主歴は5年と浅い。

 それが、昨年のセレクトセールで、なんと2日間で計11頭、総額12億8900万円(税抜き)を“爆買い”し、競馬に完全にはまったようだもともと弟の小笹公也(おざさともや)氏も馬主で、冠名テーオーで知られている。

 

 そこで、なぜ、兄弟そろって冠馬名を付けているかというと、理由があった。インタビューで大笹芳央氏はこう語っている。

「弟が公也(ともや)でイニシャルのT・Oからテーオーなので、帝王に対抗するなら法王がええなぁと思って」

 ホウオウは「芳央」(よしひさ)の音読み。ただ、なぜホウオウのあとにアマゾンを付けたのかはよくわからない。アマゾンにホウオウなどいないだろう。

  結論:ホウオウにアマゾンから枠連、馬連、総流し。

 

 
G1予想[295]第72回 阪神JNF(2020年12月13日)
2020年 12月 08日(火曜日) 21:33

ソダシとオパールムーンの1点勝負

  3連勝馬が2頭いる。まずは、ソダシ。札幌2歳ステークスに勝ち、アルテミスステークスも制した。札幌2歳ステークスはレコード勝ちだから、スピードもスタミナも兼ね備えている。しかも、祖母はシラユキヒメ、母はブチコで、白毛馬。まさに、アピール度抜群のニューヒロインだ。1番人気は確実だろう。

 2番手は、メイケイエール。小倉2歳ステークス、ファンタジーステークスと重賞を連勝して3連勝。勝ち方も強く、前走のファンタジーSは2歳レコードだった。

 となると、ソダシとメイケイエールの一騎打ちになる公算が強い。下馬評を見ると、大方はこのような見方だ。

 

 しかし、この大方の見方に従わないのが、これまでの私のスタイル。そうでないと、ギャンブルではないと思ってきたが、今年はコロナ禍のせいで、考え方がやや変わった。みんながそう予想するなら、たまにはそれにしたがってもいいと思うようになった。牡牝とも3冠馬が誕生したことも影響している。

 そんなわけで、なんと、ここでは1番人気確実のソダシを買う。

 

 JRAのデータを見ると、ソダシはサンスクリット語で「純粋、輝き」という意味だそうだ、馬主は金子真人氏だから、普段ならハワイ語を付けるのに、なぜ、サンスクリット語なのか? よくわからない。

 

 ただ、サンスクリット語ということで考えると、1頭、これはという馬がいる。オパールムーンだ。「オパールの輝きのような月」ということだろうが、オパールの語源はサンスクリット語で、その意味は「宝」だ。また、ムーンストーンという宝石もある。古代から神秘的な力を秘めた石とされ、プリニウスの『博物誌』やアルベルトゥスの『鉱物書』の中に登場する。

 私は、『美少女戦士セーラームーン』の大ファンでもある。

 となると、ソダシの相手はオパールムーン以外に考えられない。サンスクリットの神秘性に賭ける。

 結論:ソダシとオパールムーンの馬連1点勝負。

 

《香港国際競走》

 今週は、香港国際競走もある。以下の3レースに、日本馬が参戦。JRAから馬券発売があるので、いちおう予想してみた。

 

第5レース 香港スプリント

 

 日本馬は、ダノンスマッシュ、タワーオブロンドンの2頭が出走。ブックメーカーのオッズでは、1、2番人気になっている。続くのは香港のホットキングプローン、シンガポールのインファーノ。豪州からの移籍クラシックレジェンド。よって、ここは、人気のないタワーオブロンドンでいく。英国が世界で最初にファイザーのワクチン接種を始めたことに敬意を評する。

 結論:タワーオブロンドンから馬連総流し。

第7レース 香港マイル

 日本からはアドマイアヤマーズがスミヨン騎乗で出走。ブックメーカーのオッズは2番人気。大本命は、香港の3冠馬後ゴールデンシックスティーンで単勝1倍台。ここまで14戦13勝で、まさに鉄板の本命馬。

 よって、これを買わず、アドマイヤマーズもけって、香港馬ビューティジェネレーションでいく。香港の「民主の女神」周庭(アグネス・チョウ)は逮捕され、いま、獄中にいる。

 彼女たちがデモをした最後の世代、「美しい世代」=ビューティジェネレーションになるのは間違いない。

 結論:ビューティジェネレーションから馬連総流し。

 

第8レース 香港カップ

 

 ブックメーカー1番人気はアイルランドからの遠征馬マジカルで3.5倍、2番人気は香港馬フローレで4.0倍。日本馬ダノンプレミアムは4.0倍で、フローレと同じ2番人気ウインブライトは10.0倍。ノームコアは15.0倍だ。

 となると、ここはノームコアから買うほかない。そして、 今年はなんといっても牝馬。そこで、相手はマジカルとなり、ノームコアとマジカルの牝馬の馬連1点勝負にしてみたい。

 結論:ノームコアとマジカルの馬連1点。

 
G1予想[294]第21回 チャンピオンズC(2020年12月6日)
2020年 12月 03日(木曜日) 19:43

北の空にアルクトスが輝く季節

  時々、夜、外に出て星を見ることがある。小学生のころ、星座盤を買ってもらったときは、毎晩のように夜空を見上げて星座を探した。しかし、大人になってからは、夜空を見上げることが少なくなった。

 都会は明るすぎて、夜空に星はまたたかない。これまで、満天の星、はっきりと空に流れる天の川を見たことは、数えるほどしかない。

 

 冬になり空気が澄んできたので、いまは、北斗七星がはっきりと見える。北極星も北の空に光っている。先日、NHKの「コズミックフロント」で、陰陽師の安倍晴明をやっていた。晴明は、北斗七星信仰を発展させ、さまざま祈祷術を編み出し、その後、伝説の人間となった。

 北斗七星は、七剣星、北辰とも呼ばれ、古代から信仰の対象だった。国や人の運命を司る星だ。

 

 というわけで、ここはアルクトス(ギリシャ語で北斗七星)を買う。前走、南部杯を勝っているので5着ぐらいには来るだろう。が、勝つわけがないと思えるので、買いだ。

 もちろん、勝つのはクリソベリル。国内8戦8勝、前走のクラシJBCクラシックを完勝しているので、鉄板中の鉄板だ。2番人気は、3歳チャンピオンのカフェファラオだろう。いずれにせよ、この2頭を買っていたら、馬券プレイにならない。

 結論:アルクトスから、枠連、馬連、総流し。 

 
G1予想[293]第40回 ジャパンカップ(2020年11月29日)
2020年 11月 23日(月曜日) 17:07

デアリングタクトが勝つ!

  もはや国際競走とは呼べなくなったJC。去年、初めて外国馬が来なかったが、今年はコロナ禍が影響して、2年連続、出走馬ナシになるだろうと思っていた。

 ところが、どうだ。なんと、欧州のコロナ禍を逃れるように、フランスから今年のG1サンクルー大賞を勝ったウェイトゥパリスがやってきた。先日の凱旋門賞は9着。

 東京の高速馬場では用なしと思えるが、わざわざ来たからには、激走もあるかもしれない。

 

 さて、そんなことより、今年のジャパンCは、この先、ほぼ永遠にありえない「世紀の対決」が最大の注目だ。

 なんと、実現しないだろうと思えた牡牝の無敗の3冠馬が、ここで初顔合わせすることになった。しかも、それに加えて、最強牝馬“女王”アーモンドアイも出走することになった。もういまから、目眩がする。

 

 これでは、とてもではないが、いつもと同じ気持ち、同じやり方では馬券は買えない。競馬の基本は、どの馬が勝つかを考えて、その勝ち馬を前提に予想を組み立て、馬券を買うこと。しかし、そんなものはベッティングプレーではないと気がつき、今日まで常識を超えた馬券を買ってきた。とくに勝ちそうな馬はほとんど蹴り、来そうもない馬から積極的に馬券を買った。

 しかし、今回だけは、それをしたくない。素直に、本当に素直に、常識的な予想をして、それで馬券を買ってみたい。

 で、結論は、デアリングタクトだ。なぜ、そうなるかは、なによりも、この馬がいちばん早く、ジャパンCの出走を表明したうえに、最強牝馬だと思うからである。おそらく、アーモンドアイ、グランアレグリアより上だろう。オークスでの末脚は、アーモンドアイを超えていた。

 

  

 コントレイルは3冠達成後、なかなか出走を表明しなかった。菊花賞後、10月末から大山ヒルズへ短期放牧に出された。その様子を見て、判断すると報道された。

 そうして、11月6日、やっと出走が決まった。疲労はない。調子はいい。それに、東京コースは得意である。出るべきだと、判断したわけだ。

 

 アーモンドアイも出走表明が遅れた。すでに、来年3月での現役引退が決まっているので、選択肢は、ジャパンC、香港国際、有馬記念しかない。このなかでジャパンCと香港国際はバッティングする。さあ、どちらだとなって、最終的に、11月12日に参戦が決まった。

 そして、「ジャパンCで引退する」発表された。

 

「先行者利益」という考え方がある。新たな市場にいち早く参入したり、新製品をいち早く導入したりすることにより得られるメリット(利得)をこう言う。ライバルが少ない市場で、ビジネスを有利に進められることが、先行者利益を生み出すとされる。

 これに対して、「後発者利益」というものもある。次のような場合は、後発者利益が期待できるとされる。

 

(1)先行者がリスクをかけた開発コストの低減。
(2)参入時には市場が少なからずできているので、ポジショニング戦略を立てやすい。
(3)先駆者が見えていないポイントで勝負をかけられる。

 

 「先行者利益」か「後発者利益」か?

 これを競馬に当てはめることはできないが、今回のジャパンCに関しては、心情的には「先行者利益」である。デアリングタクトにはなんの迷いもない。3冠達成後はジャパンCと決めていた。

 このプロセスを考えれば、今年は牝馬の年でもあるから、迷うことなくデアリングタクトだ。コントレイルもアーモンドアイも差し切って、先頭でフィニッシュ。そうして、無敗の6連勝で4冠達成。こんな美しい結末はないだろう。

 

 結論:デアリングタクトの単。デアリングタクト→アーモンドアイの馬単。デアリングタクト→アーモンドアイ→コントレイルの3連単。

 

 ところで、先週のマイルCSでふれた、1989年のジャパンCに関して、思い出をもう少し書いておきたい。この年のジャパンCは、ジャパンCの歴史のなかで、おそらくもっとも盛り上がったと思われる。なにしろ、出走メンバーが本当に豪華だった。

 日本勢は、オグリキャップ、スーパークリーク、イナリワンが中心。オグリはオールカマー1着→毎日王冠1着→天皇賞・秋2着→マイルチャンピオンシップ1着で来ていた。これに対し、スーパークリークは天皇賞・秋でオグリを破っていた。また、イナリワンは春の天皇賞、宝塚記念の連勝馬だった。

 

 外国勢は、まずはホークスター。なんといっても2400mの世界レコードホルダーとして、レース前の評判は抜群。さらに、アメリカからは前年のジャパンCの覇者ペイザバトラーも来ていた。欧州勢は、凱旋門賞馬のキャロウハウス、オイロパ賞の勝ち馬のイブンベイ、イタリアのG1ジョッキークラブ大賞の勝ち馬アサティスなど、考えられる一流メンバーがそろっていた。

 

 当時、私は女性週刊誌の編集者。競馬は仕事と直接は関係なかったが、マスコミにいるので、多くの関係者とつながりを持っていた。そのため、当日は取材がてら観戦に行こうと思っていたが、都合がつかなくなった。

 そのため、レース前日、渋谷東急1Fの喫茶店で、懇意の記者と待ち合わせ、馬券をたくした。当時、本当に競馬に夢中で、G1となれば、一般サラリーマンの分を超えた額をつぎ込んでいた。

 

 私は、オグリキャップを信じていた。それで、オグリが入った2枠からホークスターの5枠、キャロウハウスの6枠、アサティス、ペイザバトラーの8枠の3点にしぼり、それぞれ5万円ずつ投じた。スーパークリークは武豊騎乗で1番人気になったので、来ないと確信して蹴った。

 ちなみに、人気は、オグリが2番人気、ホークスターが3番人気、アサティスが5番人気、ペイザバトラーが6番人気だった。

 

 イブンベイが飛び出して逃げた。テレビ観戦だったが、固唾を飲んで見守った。ペースは速い。イブンベイにホークスターが競りかけたので、さらに速くなった。イブンベイの600mの通過タイムは35.6。なんとマイル戦のようなタイムだ。

 各馬はばらけた。イブンベイの4馬身後ろに、ホークスター、その後ろにホーリックスという隊形になった。さらに、その7、8馬身後ろにオグリとスーパークリークが付けていた。

 1000m通過は、破格の58.5。1600m通過が1分34.2、1800m通過は当時の日本レコードの1分45.8、2000m通過は1分58.0で、当時の東京競馬場のレコードを超えていた。

 

 直線に入って、ゴール前400m地点で、ホーリックスが先頭に立った。仕掛けが早すぎる。このペースでは持たないだろうと思ったが、なんと後続を引き離す。後続のなかから伸びてきたのはオグリキャップ。南井が必死に追った。

しかし、ホーリックスの脚色は衰えない。オグリがアタマ差迫ったところがゴールだった。

 走破タイムは、なんと2分22秒2。掲示板を見たとき、私はあっと声を上げた。まさか、そんなバカな。

 

   オグリから流したというのに、ホーリックスは抜けである。同じ2枠だったからだ。枠連2-2は6760円もつけた。当時は、馬連などない。枠連がもっともポピュラーな買い方だったが、ゾロ目は死角だ。しかも、ホーリックスは9番人気、まったくノーマークだった。

 1番人気スーパークリークは、後ろから来たペイザバトラーに交わされ4着。

 レース後は、しばらく沈黙が続いた。私は気落ちして、完全に言葉を失った。

 

 もうあのような時代に戻ることはできないが、本当に素晴らしい時代だった。バブルのピークで、日本中が好景気にわいていた。おカネなど、いくらでも稼げる。そんな雰囲気だったから、競馬の痛手からもすぐに立ち直れた。

 はたして、今年のジャパンCはどうなるのか? 日本はいま、「失われた30年」をへて、コロナ禍の最中にある。いったい、いつコロナ禍は収束するのか?まったくわからない。

 ただ、わかるのは、ポストコロナはまったく違う時代になるだろうということだ。
 
G1予想[292]第37回 マイルCS(2020年11月22日)
2020年 11月 19日(木曜日) 11:37

新女王グランアレグリアの単勝1点

 

 マイルチャンピオンシップというと、必ず蘇ってくるのが、1989年のオグリキャップの激走、差し切り勝ちだ。この年のオグリキャップは、秋に復帰して2連勝したが、天皇賞・秋では不本意な競馬をしてタマモクロスの2着に敗れた。

 そのせいなのか、天皇賞・秋のレース後に、オグリ陣営はマイルCSからジャパンCへ連闘するローテーションをと発表し、関係者の度肝を抜いた。正直、私も仰天した。馬主はどうかしていると思った。そんなにカネが欲しいのかとも思った。

  すでにオグリは、オールカマー1着→毎日王冠1着→天皇賞・秋2着と3戦を消化していた。そのうえで、マイルCSからジャパンCを連闘するというのだ。馬の疲労を考えれば、ありえない選択だった。いまはもちろん、当時としても、こんなローテーションは考えられない。

 

 こうして迎えた快晴の京都競馬場。オグリキャップの反応はまたも鈍く、中団を追走。これに対して、若き天才・武豊を鞍上にしたライバル、バンブーメモリーは絶好位でレースを進め、4コーナーで先にスパートした。もたついたオグリは、大きく引き離された。これでは無理と思えた。しかし、ゴール100メートル手前で、必死に追う南井克巳の鞭に応えたオグリは、ラチ沿いを猛然と追い上げた。

 ゴールはほとんど同時に見えた。届いたのか?届かなかったのか?

 

 

 じつは私は、オグリ、バンブーの枠連1点を10万円買っていたので、どっちでもよかった。ただ、オグリには勝ってほしかった。この年、私は1年間でいちばん馬券を買った。G1となると、毎回、10万円は買っていた。オグリはそんな私にとって、鉄板馬だった。いま思うと、ただの庶民サラリーマンなのに、バカとしか言いようがない。

 しばらくして、写真判定の結果が出た。オグリキャップがハナ差、差し切っていた。

 南井は、勝利騎手インタビューで号泣した。

「なんて偉い馬なんだろうと思うと、どうしようもなく泣けてきた」と、のちに、このレースを回想している。

 

 オグリキャップ、バンブーメモリーの枠連1-3は鉄板の1番人気で配当は180円。私は8万円の儲けを手にしたが、1週後のジャパンCで、ふたたびオグリキャップに投じて、これを溶かすことになる。

 

 ジャパンCの出走メンバーは、本当に豪華だった。欧州からは凱旋門賞馬のキャロルハウス、オイロパ賞の勝ち馬イブンベイ、アメリカからは当時の2400メートルの世界レコードホールダーのホークスター、前年の勝ち馬ペイザバトラー、日本からはオグリのほかに、天皇賞を制した武豊騎乗のスーパークリーク、イナリワンなどが出ていた。

 私は迷わず、オグリが入った2枠からこれらの馬が入った枠に流した。当時、馬連はなかった。1番人気はスーパークリーク、オグリは2番人気、3番人気はホークスターだった。

 

 逃げたのはイブンベイ。ペースは速かった。これに、ホークスターが競りかけたので、さらにペースは速まった。そのため、馬群はばらけた。オグリキャップは、絶好の位置で追走した。

 直線に入り残りゴール手前400mの地点で、道中3番手追走していたニュージーランド馬ホーリックスが先頭に立った。まったくの人気薄だった。これをオグリキャップが4番手から猛追した。南井はまたしても必死に追った。しかし、ホーリックスの脚色は衰えない。オグリがアタマ差迫ったところがゴールだった。

 

 走破タイムは、なんと2分22秒2。表示を見たとき、私はあっと声を上げた。そして、首をうなだれた。

 オグリから流したのに、ホーリックスは抜けなのだ。同じ2枠だったからである。2-2は6760円もついた。以来、私はゾロ目恐怖症になり、常にゾロ目を押さえるようになった。

 

 誰もが、これでオグリは疲れ切ったと思った。ところが、陣営は有馬記念にも出ると表明。呆れるほかなかった。それでも、1番人気に押されたオグリは懸命に暮れの中山を走った。しかし、イナリワンの5着に敗れた。

 このとき、私はオグリは終わったと確信したが、翌年復帰すると、安田記念をレコード勝ちし、宝塚記念でも2着した。そして、迎えた秋、やはり、オグリはボロボロになり、天皇賞・秋を6着、ジャパンCは11着と惨敗した。ところが、有馬記念で武豊を鞍上に向かえて優勝。まさに「奇跡の復活」「感動のラストラン」となった。

 

 それにしても、1989年は、歴史が大きく動く年だった。

 正月に昭和天皇が崩御して、年号が変わった。オグリが勝ったマイルCSの直前には、ベルリンの壁が崩壊して冷戦が終結した。年の瀬の大納会で、日経平均は史上最高値の3万8957円を記録し、翌年から暴落。バブルは崩壊した。そして、1990年になり、冷戦終結後の世界はグローバリゼイション一色となり、日本経済はこの年を持ってピークアウト、「失われた30年」に突入した。

 

 もうこんな年は2度とないと思った。

 しかし、その後も本当にいろいろなことがあり、今年は、コロナのパンデミックである。

 そこで思うのは、激動の年の競馬は、それにふさわしいことが起こるということ。実際、今年は3歳では、牡牝とも無敗の3冠馬が誕生し、古馬では女王アーモンドアイが8冠馬となった。そして、この3頭は、来週のジャパンCで激突する。

 

  とうわけで、ここでグランアレグリアを買うほかなくなった。これ以外の選択肢はない。

 なんだ、鉄板の1番人気ではないかと言われそうだが、今年の流れは牝馬であること。そして、最強馬が順当に勝っていることを思うと、ここで、流れに逆らうことはしたくない。

 しかも、グランアレグリアは安田記念でアーモンドアイに完勝し、スプリンターズSでも2馬身差で快勝している。

3歳時、NHKマイルで直線よれて5着に降着した以外は、乗り損なわなければ、力の違いを見せつけている。

 

 どうみても最強牝馬で、桜花賞勝ちのタイムはアーモンドアイを上回っている。もはや言うまでもなく「新女王」だろう。また、ルメールかとなるが、こうなったら、ルメールはとことんG1を勝ってもらっていい。

 そこで、かつてマイル Sで1点10万円を投じたように、今年はグランアレグリアの単勝1点に全額をつぎ込んでみたい。

 こんなことをするのは、ほんとうに何十年ぶりだ。そのため、グランアレグリアが飛ぶような気がしてしまう。しかし、馬券は勝つために買うのではないから、飛んで玉砕しても納得だ。

 

 結論:グランアレグリアの単勝1点勝負。

 

 
G1予想[291]第45回 エリザベス女王杯(2020年11月15日)

エリザベス女王が嫌いな「黒」=「2枠」流し

  まず、記録のために、メディアの予想をまとめ、以下、下馬評を記しておきたい。

 どこのメディアでも1番手は、ラッキーライラック。昨年のこのレースの覇者であり、現役牝馬ではアーモンドアイに次ぐ存在。春は大阪杯を勝ったが、宝塚記念では道悪に泣いて6着。立て直した札幌記念は、好位追走で3着と勝ちきれなかった。しかし、牝馬限定G1なら、実力は最上位ということで、これが本命。

 2番手は、ラヴズオンリーユー。オークス馬として臨んだ昨年は3着。その後、ヴィクトリアマイル7着、鳴尾記念2着、府中牝馬S5着と、成績は下降中。ただし、前走の府中牝馬Sは道悪だったので、今度はそんなことはないとされる。

 

 2番手候補にはもう1頭、ノームコアが挙げられている。前走の札幌記念を快勝し、ラッキーライラックを破っている。ラヴズオンリーユーと比べると、今年はヴィクトリアマイル3着、安田記念4着と充実しているので、こちらのほうが上かも。ただし、距離適正は2000メートルまでとされ、不安もささやかれる。
 

 以上3頭以外では、センテリュオ。オールカマーで待望の重賞初勝利を果たし、カレンブーケドールをギリギリで差し切った。昨年のこのレース4着馬だ。

 続いてサラキア。ステップレースと言える府中牝馬Sを快勝。半弟はあのサリオスなので、期待がかけられている。

 というわけで、以上5頭が、争覇圏となるが、実績と格から、ラッキーライラックが1番人気となるのは間違いなさそうだ。

 

 では、なにを買うかだが、今回は馬で買う気がしない。馬券は馬で買うというのは、ただの思い込みにすぎない。そこで、今回は、久しぶりにエリザベス女王にちなんだ馬券を買ってみようと思い、「2枠から枠連総流し」という結論に達した。

 その理由は、メーガン妃だ。

  メーガン妃と言えば、エリザベス女王に嫌われ、英王室を飛び出してしまったという「超・勘違い女」。いくら、お馬鹿プリンスとはいえ、ヘンリー王子はとんでもない女と結婚してしまったものだ。

 もし、「世界嫌われ女選手権」があったら、メーガン妃はダントツの第1位になるだろう。(ちなみに私が考える第2位は小池百合子)

 

 英雑誌「OK!」によると、エリザベス女王はメーガン妃のファッションが、英王室らしくないと嫌っていたという。とくに色付きのネイルカラーとつけ爪はロイヤルのエチケットに反していて、女王は「品がない」と嫌悪していたという。

 そんななか、2018年のファッションアワードで、当時妊娠中だったメーガン妃が、ブラックベルベットのドレスとゴールドのバングルで登場したので、女王は目を背けたという。ブラックベルベットといえば、黒ビールの色。要するに黒だ。

 エリザベス女王は、黒がことのはかお嫌いらしい。よって、今回は、黒=2枠でいくことに。

 

 結論:2枠から枠連総流し。

 
G1予想[290]第162回 天皇賞・秋(2020年11月1日)
2020年 10月 30日(金曜日) 15:35

「Go To イート」でダノンプレミアムが来る!

 ここにきて、欧州でもアメリカでもコロナの感染が拡大している。秋が深まり、気温が下がり、第二波がやってきたようだ。それにしてもフランスはひどい。昨日から、またロックダウンに突入した。

 このまま、冬になったらどうなるのか? 日本も第二波が来るのだろうか? 気が気ではなくなってきた。

 

 さて、枠順は、次のようになった。

 今年の注目は、芝G1・8勝目をかけて出走する昨年の覇者、女王アーモンドアイと 、宝塚記念を6馬身圧勝した新女王クロノジェネシスの牝馬対決。それに、天皇賞・春で連覇を達成したフィエールマンがどう臨むかといったところ。

 どの競馬メディアも、ほぼこのような見方になっている。

  ダントツの1番人気がアーモンドアイ、2番人気がクロノジェネシス、3番人気がフィエールマンだ。ただし、キセキも人気を集めていて、フィエールマンを逆転して3番人気になる可能性がある。

 

【1枠】1番   ブラストワンピース 池添 謙一

【2枠】2番   カデナ       田辺 裕信

【3枠】3番   ダイワキャグニー  内田 博幸

【4枠】4番   ダノンキングリー  戸崎 圭太

【5枠】5番   ウインブライト   松岡 正海

【5枠】6番   フィエールマン   福永 祐一

【6枠】7番   クロノジェネシス  北村 友一

【6枠】8番   キセキ       武 豊

【7枠】9番   アーモンドアイ   C.ルメール

【7枠】10番 スカーレットカラー 岩田 康誠

【8枠】11番 ダノンプレミアム  川田 将雅

【8枠】12番 ジナンボー     M.デムーロ

 

 よって、ここでは、アーモンドアイもクロノジェネシスもフィエールマンも買わない。この3頭のうちどれかを軸にすると、馬券が当たる確率が高くなってしまうからだ。馬券は、当たる確率が低いのを買う。あるときは、まったく当たるわけがないのを買う。

 そうしているので、今回は、ダノンプレミアムを選んで軸にする。

 

 現在、「Go To イート」のキャンペーンが始まり、なにかというと、「プレミアム」とうるさい。「プレミアム食事券」が発行されていて、購入額の25%分が上乗せされる。つまり、1万円買うと1万2500円が使える。2万円なら2万5000円だ。それで、みんな申し込んで、やっと買えたなどと言っている。本当に、うざい。

「馬券なんか買わないで、ブレミアム食事券を買ったら」と、先日、言われて腹が立った。

  プレミアムの25%分は国庫負担。つまり、私たちの税金だ。自分が払った税金で、誰かが「ごっち」と普段以上にグルメっていると思うと、さらに腹が立つ。私が払った税金は、せめて、私より困っている人に使ってほしい。

 というわけで、軸はダノンプレミアム。

 

結論:8枠11番ダノンプレミアムから、枠連、馬連、総流し。

 

 
G1予想[289]第81回 菊花賞(2020年10月25日)
2020年 10月 22日(木曜日) 01:46

おめでとうコントレイル。3冠達成だ。
相手はロバートソンキー!

  先週、デアリングタクトが3冠を達成したので、コントレイルにも3冠を達成してもらいたいと切に願う。そうなれば、今年はコロナ禍とともに忘れられない年になるからだ。

 ここまで見てきて、コントレイルは万全だ。神戸新聞杯はちょっと追っただけで2馬身勝ち。今週の調教も栗東坂路を余裕の単走。ラスト1Fを馬なりのまま12秒9で終えている。

 早く、淀の直線を堂々と駆け抜けるのを見たいものだ。

 

 ただ、ちょっとだけ頭をよぎる不安がある。それは、万が一、逃げ馬が絶妙なペースで逃げたとき、捉えきれないで終わることだ。

 1998年の菊花賞で、これが起こった。当時としては、驚異的なハイペースで逃げたセイウンスカイが、断然人気のスペシャルウィークの追撃を振り切って完勝している。

 今回、逃げるのは、ラジオNIKKEI賞、セントライト記念といずれも逃げ切って4連勝で臨んできたバビット。内田博幸だけにないとは言えない。

 ただし、コントレイルと同じノースヒルズ生産馬のキメラヴェリテが出てきたので、この馬がラビットとなる可能性が十分だ。キメラヴェリテは馬はなにがなんでも行く馬だから、バビッドのハナを叩いて先手を奪うだろう。こうして、ノースヒルズのよしみでコントレイルをサポートすれば、バビットの逃げ切りはなくなる。

 

 それでは、馬券はどうするか?

 こういうレースでは、まったく買う気が起こらないが、それでも、買うとなると、これがいちばん美しい買い方というのをしてみたい。コントレイルからの馬単1点勝負である。

 つまり問題は、その相手馬をどうするかだが、14番人気の神戸新聞杯で3着に激走して出走権をつかんだロバートソンキーにすることにした。

 なんと追加登録料200万円を払っての出走である。5月に未勝利を勝った時点で、菊花賞などまさかと馬主は考えていたと思う。それが、よもやの権利獲得。出るほかないとなった。

 

 追加登録馬が菊花賞を勝った例はある。2002年のヒシミラクル、2014年のトーホウジャッカル、2015年のキタサンブラック。ただし、3頭ともロバートソンキーのような1勝馬ではなかった。騎手は、これまでの3戦を乗ってきた伊藤工真。これが、なんとクラシック初騎乗だ。キャリア12年で通算110勝、今年はたった3勝しかしていない。

 タナボタで得た出走に、なにからなにまで初づくし。こういう馬はほぼ来ないことになっているので、3冠馬の相手としてはもっともふさわしいのではないだろうか。

 

 ところで、ロバートソンキーはシンガポール川の船着場。川を下れば、クラークキー、ボードキーがあり、このリバーサイド一体はレストランやバー、クラブが多く集まるシンガポールのナイトスポットだ。兄がクラークキーなので、ロバートソンキーと名付けたのだろうが、なんでシンガポールなのか?

 

 結論:コントレイル→ロバートソンキーの馬単1点。

 

 
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