G1予想[352]第83回 皐月賞(2023年4月16日) 印刷
2023年 4月 11日(火曜日) 18:08

北欧神話から
ウインオーディンとフリームファクシの1点勝負

  先週の桜花賞は、1番人気リバティアイランドの異次元の走りに、本当に目を見張った。あんな位置から届くとは信じがたい。上がり3ハロンタイム(推定)は、314とか。  

 馬券は、リバティアイランドからコナコーストを厚めに買って的中した。人気や予想から買ったのではなく、リバティアイランドがNYの自由の女神像の島、コナコーストがハワイ島のリゾートだからだ。つまり、「地名馬券」。こういうことはたまにある。予想して買うと絶対に当たらないが、こういうことで買うとたまには当たる。

 

 というわけで、春のクラシック第2弾、皐月賞となるが、今回は大混戦模様になっている。そこでまず、「日刊スポーツ」のサイトから、「皐月賞見どころ」記事を以下に転載したい。

 

《今年は朝日杯FSの覇者ドルチェモア、ホープフルSを制したドゥラエレーデの2G1馬が不在。例年以上に混戦模様となっている。

 波乱ムードも漂う中で、注目は共同通信杯を勝ったファントムシーフ(牡3、西村)だろう。新馬戦と野路菊Sを連勝し、ホープフルS4着。前走の共同通信杯は2番手から抜け出して快勝した。レースセンスのいい馬で、皐月賞でも勝ち負けになっていい。

 

 ライバルはタスティエーラ(牡3、堀)。共同通信杯は4着に敗れたが、弥生賞ディープインパクト記念で重賞初制覇を決めた。皐月賞と同じ舞台で勝っているのは大きな魅力で、ここも当然、楽しみになる。

 フリームファクシ(牡3、須貝)は未勝利勝ちから3連勝できさらぎ賞を制覇。その3戦はすべて少頭数だけに、多頭数の競馬が鍵にはなるが、センスも能力も相当に高い。レーン騎手の手綱さばきも見ものだ。

 

 22勝のソールオリエンス(牡3、手塚)はヴァンドギャルドの半弟にあたる。前走の京成杯は粗削りなレースぶりでも快勝。まだ心身ともに成長の余地が見込めるが、ポテンシャルはかなり高そうだ。

 

 デビューから3戦無敗でスプリングSを制したのがベラジオオペラ(牡3、上村)。新馬戦、セントポーリア賞は先行策だったが、前走は差す競馬で3連勝を決めた。どんな展開にも対応できそうで、皐月賞の舞台でも好レース必至だろう。

 

 トップナイフ(牡3、昆)は重賞未勝利だが、上位争いしていい実力馬。ここ3戦とも重賞で差のない2着に健闘しており、特に2走前のホープフルSは逃げてドゥラエレーデの鼻差2着と惜しい競馬だった。レースが上手で、大崩れはなさそうだ。

 

 他にも、朝日杯FS2着のダノンタッチダウン(牡3、安田隆)、若葉Sを制したショウナンバシット(牡3、須貝)、新馬戦と若駒Sを連勝して挑むマイネルラウレア(牡3、宮)、すみれSを制した良血シャザーン(牡3、友道)などの有力馬が名を連ねる。》

 

 いくら混戦と言っても、有力馬を挙げないと記事にならないので挙げているが、これだけ挙げると、この中のどれかが来るだろう。そこで、昔なら、レース前まで悩みに悩んで、馬券を買った。

 しかし、いまはそんな愚かなことはしない。悩みに悩み、予想をするほど当たらないのが馬券だと、あるとき、思い知ったからだ。

 

 そこで、今回もまた「馬名」で馬券を買う。そうすると、浮かび上がるのは、ウインオーディンとフリームファクシの2頭。どちらも、北欧神話に登場する名前で、オーディンは北欧神話における最高神、フリームファクシは、オーディンの母の夜の女神ノートの乗る馬車だ。

 

 北欧神話は、ノルウェーやスウェーデン、デンマーク、アイスランド及びフェロー諸島に伝わるもので、キリスト教が入ってくる前まで、北欧ゲルマン人が信じていた神の物語。残念ながら、フィンランドは入っていない。フィンランド人には別の神話がある。

 

 どこの世界の神話にも昼と夜の神が登場する。北欧神話では、夜の神はノート。昼の神はダグだ。ある時オーディンは、母親である夜を司る神ノートと息子の昼を司るダグを呼び、それぞれに馬車を与えた。

 ノートの乗る馬車は「霜のたてがみ」を意味するフリームファクシ。フリームファクシの馬銜 (はみから吹き落ちる泡は、朝露となって大地を湿らせる。

 

 一方、ダグの馬車は「光のたてがみ」を意味するスキンファクシ。スキンファクシの輝くたてがみは、天と大地を太陽のように照らし,東の空から西へ駆け抜けてゆく。 オーディンはノートとダグそれぞれ半日ごとに大地の上を通るよう命じる。

 こうして、ノートとダグは世界を交互に周り、昼と夜ができたのだという。

 

 結論:ウインオーディンとフリームファクシの馬連、枠連、それぞれ1点勝負。