12/07/02●楽天の「kobo Touch」は予想通りの7980円。19日から電子書籍サービス開始! 印刷

楽天は、7月2日、都内で記者会見し、電子書籍専用端末「コボ タッチ(kobo Touch)」を19日から出荷すると発表した。価格は7980円。これは予想通りの価格で、アマゾンの「Kindle」が79ドルなので驚くほどではないが、日本のメディアはどこも「安い」と受け止めている。

  「コボ タッチ」は、185グラムと「スマートフォン並み」(楽天の三木谷浩史社長)の軽さで、サイズは114ミリ(幅)×165(高 さ)ミリ×10ミリ(厚さ)。片手でも軽く持てるコンパクトさが最大の特長。タッチパネル操作。

  無線LANに対応し、電子書籍は無線LANでインターネットに接続した状態で、端末から購入できる。PDFと電子書籍の国際 標準フォーマット「EPUB3」に対応しており、日本語の縦書き、ルビなども表示できる。

    「Kobo Touch」と三木谷社長

  この日の会見に臨んだ三木谷社長の表情は晴れ晴れ。アマゾンに一歩先んじられた有利さをかみしめながら、「読書離れは国家的な危機。日本で読書革命を起こしたい」と、意気揚々と語った。

  ただし、コンテンツは約3万冊で、そのうち1万冊は無料コンテンツと、まだまだ少ない。「ゆくゆくは150万冊を目指す。出版デジタル機構の取り組みもあるので、できない数字ではない」と言うに留まった。また、「楽天が出版社を作って、いずれは作家と直接電子書籍を作る計画はあるか?」という質問には、「出版事業をするつもりはありません」と断言した。