12/07/11●ICT総研が推計した 2011年度の電子書籍市場は671億円、5年後に1840億円 印刷

先のインプレスに続いて、株式会社ICT総研が7月10日、電子書籍コンテンツの需要予測に関する調査結果を発表した。それによると、2011年度の電子書籍コンテンツの市場規模は 671億円で、1年前に同社が予測した700億円を下回った。671億円の内訳は、従来型携帯電話(ガラケー=フューチャーフォン)向けが575億円、スマートフォン/タブレット端末/電子書籍専用端末向けが96億円となっている。つまり、従来のケータイ以外の市場は100億円にも達していないのだ。

ただし、ICT総研では、2013年には、従来型携帯電話向けが380億円と減少し、スマートフォン/タブレット端末/電子書籍専用端末向けがなんと670億円規模に成長して、両者は逆転すると予測している。さらに、電子書籍全体の市場規模は、2016年度には1840億円(2011年度比2.7倍)に拡大すると見込んでいる。

デフレ不況が続き、消費税も上がるというのに、こんな楽観的な予測がはたして的中するだろうか?ちなみに、2011年度の電子書籍端末の出荷台数規模は、タブレット端末が276万台、電子書籍専用端末が26万台の合計302万台。2016年度には、タブレット端末が920万台、電子書籍専用端末が200万台の合計1120万台(2011年度比3.7倍)になると予測している。