12/07/17 ●「Kobo」が個人作家向け出版サービス「Kobo Writing Life」を公開 印刷

電子書籍専用端末「Kobo」を販売するカナダのKobo社が、7月16日、個人作家向けの電子書籍出版サービスを「Kobo Writing Life」を公開した。このサービスは、アマゾンの「KDP:Kindle Digital Publishing」、バーンズ& ノーブルの「PubIt」と同様の個人向け電子書籍制作プラットフォーム。

すでに、アメリカでは「KDP」から人気作家が何人も出現しているので、今後「Kobo」からも誕生する可能性がある。ただし、これは出版社の中抜きモデルなので、日本で「Kobo」を発売する楽天としては痛し痒しだろう。

 

楽天の三木谷社長は、日本の出版社とは「ウィンウィンの関係」で行くことを明言しており、従来の出版流通の枠組みを維持する意向を示している。しかし、「Kobo Writing Life」は現時点では英語対応オンリーとなっているが、将来的には日本語にも対応することがガ イドに書かれている。
 なお、「 Kobo Writing Life」には原稿審査があり、エロ、ポルノは禁止。自動価格調整(ライバル書店よりも高い場合は自動的に必ず価格を下げる)を受け入れることが条件となっている。