10/05/17●ストリート系ファッション雑誌『nadesico』とジャズ専門誌『スイングジャーナル』が休刊 印刷

 日本の出版界は休刊が相次いでいる。そんなか今月休刊を発表したのは、2誌。
 ストリート系ファッション雑誌『nadesico』(インフォレスト)と、ジャズ専門誌『スイングジャーナル』。『nadesico』の休刊発表は突然で、発売中の5月号がラストになるという。『nadesico』といえば、全国のおしゃれな女の子のSNAPや取材で特徴的な誌面をつくり、カジュアルな「モテ」を追求。ラストとなった5月号では、おしゃれガール400人が登場する40ページの春服SNAPを大特集し、比留川游、アリスらをはじめとする人気モデルの私服などを紹介している。nadesicoの公式サイトでは「今月で一度お休みしますが、また近い将来、みんなの前にパワーアップして戻ってきたいと思っています。その時は、またよろしくお願いします」としているが、戻ってくることはほぼないはずだ。

 

 老舗のジャズ専門誌『スイングジャーナル』(スイングジューナル社)は、2010年6月19日発売の7月号で休刊する。同誌は1947年に創刊され、70年代から80年代にかけては30万部を発行していた。しかし、近年は部数激減し、音楽広告も集まらない状況になっていた。同社発行の音楽雑誌『ADLIB』も4月発売の5月号で休刊している。 『スイングジャーナル』の三森隆文編集長は「休刊はするが、復刊に向けて努力していく」と話しているが、こちらも再刊される可能性はほぼない。