10/07/09●2009年度の電子書籍の市場規模は574億円で、前年比23.7%増。しかし、ほとんどがコミック 印刷
2009年(平成21年度)の国内の電子書籍市場規模は、前年比23.7%増の574億円と、7月8日、市場規模を調査している「インプレスR&D」が発表した。インプレスによると、5年後の2015年には1300億円規模に拡大するという。
 ただし、電子書籍市場を牽引したのはコミックを中心としたケータイ向け電子書籍で、その市場規模は513億円で全体の89%。まさに、ケータイコミックだけが売れている状況で、一般書籍などが伸びているアメリカ市場と比べると、日本はまったく異質な市場だと言える。したがって、今後の日本の電子書籍市場の発展は、コミック以外の一般書籍が果たして売れるのかどうかにかかっている。