10/07/20●「また書きたい」休刊紙の元記者らがネットワークで情報発信 印刷
 朝日新聞の18日付の記事によると、紙媒体の経営難で多くの記者が仕事の場を失うなか、名古屋で地方新聞の元記者らが、1度は失った「書く場」を求めてネットワークを立ち上げたという。その名も「新聞記者ネット名古屋」。メンバーの仕事の掘り起こしとともに、地域に根ざした情報発信を通じて新しい地域ジャーナリズムの担い手を目指しているという。

 ネットで調べてみると、発足は今年の3月。夕刊紙「名古屋タイムズ」の元社会部デスクの長坂英生さん(52)と、中部経済新聞からみんなの滋賀新聞に転職・失職した澤村慎太郎さん(42)が発起人。 「また書きたい」という思いを捨てきれなかった2人は、名タイの元記者やフリージャーナリスト約20人でこの組織をつくったようだ。

 すでにアメリカでは2009年までに約1万人の記者や編集者が職を失っており、多くの記者がネットなどの新メディアに活躍の場を求めている。しかし、その多くはうまくいっていない。いわゆるジャーナリスト難民が数多く発生している。
 日本も今年からアメリカと同じような状況になってきており、この5月で出版社を退職した私にとっては、まさに身につまされるニュースだ。