10/08/25●丸善とジュンク堂が共同で大型店10店を出店へ 印刷
   大日本印刷の傘下にある書店チェーン大手、丸善書店とジュンク堂書店が共同で2012年1月までに売り場面積が3000平方メートル前後の大型店を10店出店することが明らかになった。共同ブランドの店を中心に首都圏や地方の県庁所在地を中心に新設する。同時に300平方メートル程度の小型店数店を閉めるという。

   2010年9月2日に共同ブランド店「丸善&ジュンク堂書店」の1号店が、東急百貨店本店(東京・渋谷)で開業するが、その後、この方式を広島県、福岡県、福島県など全国で順次展開していくという。近隣に両社の店舗がない地域では共同ブランドで出店するが、近くに丸善ブランドの店舗がある場合はジュンク堂を単独で出店するなど、両社で調整しながら効率良くマーケットを獲得していくという方針とのこと。

   電子書籍のインターネット通販ど(アマゾンなど)拡大で、書店経営はどんどん厳しさを増している。とくに影響が大きいのが中小書店で、閉店・廃業する書店が続出中だ。そんななか、大型店は販売効率をよくすることで生き残りをはかっている。

   出版社のアルメディア(東京・豊島)によると、2010年5月時点の全国の書店数は前年同月比3%減の1万5300店。この10年で見ると3割減少した。その一方で、店舗の大型化は進み、売り場面積は4678万9400平方メートルとこの10年で15%広がっている。