10/09/18●米国では新聞・雑誌離れが急速に進んでいる 印刷

 アメリカの「Pew Research Center」 の調査によると、アメリカでは、新聞と雑誌のメディアとしての地位が急速に低下している。まず新聞だが、人々が接触する主要ニュースメディアとしては、なんと最下位に転落してしまった。また、雑誌は「昨日、雑誌を読みましたか」との問いに対して、Yesと答えた人の割合はわずか19%で、Noと答えた人が80%にも達している。

「Pew」の調査は、ランダムサンプルした大人(18歳以上3006人)を対象にした電話インタビュー。調査は2010年6月8日〜28日に実施された。この調査は1991年から行われているが、当時は「ニュース情報に接するために昨日接触したメディア」(複数回答)として、新聞は56%を占めていた。ところが、今回は31%である。グラフが示すように、新聞は最下位だ。

    

       ・Watched news on TV:58%
       ・Any web or mobile news:44%
       ・Listend to radio news:34%
       ・Got news online:34%
       ・Read a newspaper:31%

 次のグラフは、「昨日、雑誌を読みましたか」との問いに対して、YesとNoの割合を示している。1994から今回調査までが、折れ線グラフで示されている。

  

 一目瞭然だが、なんとYesと答えた人の割合はわずか19%で、Noと答えた人が80%である。Yesと答えた人は1994年には33%もいたのに、今年は 19%。2年前の23%からも4%も減っている。

 もはや、プリントメディアの衰退は止められないのだろうか? また、日本も早晩同じようなことになるのだろうか?

  Americans Spending More Time Following the News(The Pew Research Center for the People & the Press)