10/10/01●広告代理店「中央宣興」が自己破産申請し倒産、負債76億! 印刷

 武富士のテレビCMなどを手掛けた広告会社の中央宣興(東京)が来週にも東京地裁に破産申請する見通しと、帝国データバンクが明かした。負債総額は76億3200万円。

 同社は1953年創業のワンマン経営企業。そのため、会社更生法も申請せず、突如倒産の道を選んだ模様。従業員は即刻、全員解雇される。また、傘下に日本ジャーナル出版(『週刊実話』の発行元)などをかかえおり、さらに、クライアントや下請けに対しても未払金もあるとされ、広告・出版業界に与える衝撃は大きい。

 武富士が「サラ金」のイメージを一新して有名となった「武富士ダンサーズ」のCMなどを手掛け、ピーク時の1992年2月期には372億円の売上高を記録していたが、2010年2月期の売上高は202億円にまで落ち込んでいた。