11/01/10●2011年のCESはやはり「タブレット端末」が花盛り 印刷
 毎年恒例で1月初めにラスベガスで開かれる「CES」(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)。今年の目玉は、やはり、「タブレット端末」だったようだ。各社から大量の展示が行なわれ、まさに百花繚乱の趣だっという。

 半年ほど前、タブレット端末と言えばWindows搭載の「スレートPC」が主流だったが、今回の「CES」では、OSはAndroidが主流になった。各種報道を見ると、以下のようなタブレット端末が注目されていた。

●東芝---2台のタブレット端末を公開。1台はWindows 7を導入したもの、もう1台はAndroid搭載のタブレット端末。Android搭載型は、“Honeycomb”(コードネーム)ことAndroid 3.0を導入。

●ASUSTeK---Tegra 2+Honeycombを搭載する7インチタブレット「Eee Pad MeMO」が注目。

●Acer---これもTegra 2+Honeycombを搭載するタブレットで、「A500」という10.1インチタイプの製品が注目されている。

●パナソニック---年内には発売するという「VIERATablet」を発表し、テレビを含むデジタル家電との連携を打ち出した。サイズも10インチ、7インチ、4インチと、3バリエーションを用意。

●デル---Android 2.2搭載の7型タブレット「Dell Streak 7」を発表。米国で、今後数週間以内に発売される予定。すでに発売されている5型Androidタブレット「Dell Streak」の7型版。

●Research in Motion(RIM)---2010年9月に発表した独自のタブレット端末「BlackBerry PlayBook」が、初披露された。これは、Windows 7搭載のタブレット端末――いわゆる「スレートPC」だが、RIMブースは来場者で大混雑するほど、高い関心を集めた。

     

       左から東芝のアンドロイド端末、ASUS[Eee Pad MeMo」、Acer「A500」

 

     左からパナソニックVIERATablet」、「Dell Streak 7」、「BlackBerry PlayBook」

  なお、グーグルは、CESの初日に、「Android 3.0」をデモ披露した。Android 3.0はタブレット端末への対応に重点をおいたバージョンで、現在開発中だが、3月にも公開される予定という。最大のウリは、大画面を意識したUIの刷新と、グーグル独自サービス群との融合。電子書籍関連では、昨年12月からスタートした「Google eBookstore」と連動する電子書籍ビューワアプリ「Google eBooks」も標準搭載されることになっていて、3D表紙ブラウザー・ページめくり画面などがYouTubeビデオで公開されている。