12/01/21●ネット史上最大の著作権侵害を司法省とFBIが摘発! 「Megaupload」を閉鎖し運営者を逮捕 印刷

SOPA騒動に続いて、ネット界を揺るがす大事件が起った。1月19日、米司法省(DOJ)と米連邦捜査局(FBI)が、香港のオンラインストレージサービス「MEGAUPLOAD」の関係者7人と企業2社をオンライン著作権侵害などの疑いで起訴したと発表したのだ。と、同時にサイトは遮断された。

 ← サイトはブロックされた

 「MEGAUPLOAD」は、映画・TV違法コンテンツの「野外万博」とまで言われ、ここを利用しているハリウッドの著名アーティストもいる。登録ユーザー数は、1億5000万人超、ビジター数1日5000万人という超人気サイトである。同社はこれまで、「デジタルミレニアム著作権法 (DMCA)を順守していて、ユーザーとアーティスト双方にメリットのあるサービスを提供している」と主張してきたが、司法省とFBIはこれを認めなかったわけだ。起訴状によれば、被告らはMEGAUPLOADを通して、違法に1億7500万ドル以上を稼ぎ、著作権保有者に5億ドル以上の損害を与えたとしている。

 「MEGAUPLOAD」の創業者のキム・ドットコムことキム・シュミット(37)ほか3人は、19日、米司法局からの要請で、ニュージーランドで当局に逮捕された。 残る3人の容疑者は発表によると、逃走中だ。

 この捜査で、米司法当局は、約5000ドルの資産と18の関連ドメインを押収し、アメリカ、ニュージーランド、香港、オランダ、 英国、ドイツ、カナダ、オーストラリア、フィリピンで20件以上の捜査令状を執行した。