「シカゴ・トリビューン」によると、「ブリタニカ百科事典」の出版中止が発表されたのを受けて、転売や収集目的の買いが膨らみ、在庫が急減しているという。本の出版中止発表時には約4000セットの在庫があったが、1カ月もたたずに800セット未満に減少したというのだ。また、競売サイトでは大幅に値上げされて出品されているという。

エンサイクロペディア・ブリタニカの本社はシカゴにあるが、現在、サービスの電子版への完全移行に向け、現行の2010年版（全32巻）を在庫限りとして、1395ドルで販売している。ブリタニカは1990年に記録した年間約10万セットの販売が過去最高だが、最近の売れ行きはピーク時に匹敵しているという。