12/05/14●博報堂も電通も2年連続の好決算!テレビ広告が回復 印刷

博報堂DYホールディングは、5月11日、平成24年3月期の連結決算を発表。売上高9783億2100万円(前年同期比4.5%増)、営業利益198億1600万円(同38.9%増)、経常利益219億4500万円(同28.3%増)、当期純利益86億0400万円(同89.1%増)と、2年連続の好決算となった。
 マスコミ 4媒体では、雑誌、ラジオの出稿は減少したものの、第2四半期以降にテレビスポット出稿が好調となり、4媒体合計では前年超えを達成した。また、インターネットメディアが大きく伸長した。

  博報堂に続いて、電通は、5月14日、平成24年3月期連結決算を発表。こちらも、2年連続の好決算となった。売上高1兆8930億5500万円(前年同期比3.3%増)、営業利益519億7700万円(同2.0% 増)、経常利益628億4300万円(同16.0%増)、当期純利益295億7300万円(同36.7%増)。

  ただし、電通単体の売上高は、1兆4046億6300万円と、0.6%の微増。マスコミ4媒体の売上高では、テレビを除く3媒体で前年割れとなった。内訳は、テレビ6581億7900万円(増減なし)、新聞1155億0200万円(同3.5%減)、雑誌365億円(同6.8%減)、ラジオ174億 2000万円(同6.2%減)。

  両社とも、年度初めは東日本震災の影響を受けたが、夏頃からテレビスポットを中心に広告需要が回復し、下期も堅調に推移。クライアント別では、売上構成比の高い「自動車・関連品」「飲料・嗜好品」「不動産・住宅設備」などの売上が伸長した。