12/05/24●米最大手出版社ホートン・ミフリンHoughton Mifflin Harcourtが破産! 印刷

ボストンに本拠を置く教科書出版の「ホートン・ミフリン・ハーコート・パブリッシャーズ」Houghton Mifflin Harcourt Publishersは、5月21日付でニューヨーク南部の連邦破産裁判所へチャプター11(破産法11条)を申請したと、米メディアが伝えている。

  1832年に創業の同社は、幼稚園から高校までの教科書および学習書の出版を主力に事業を展開し、アメリカ国内の教科書出版では最大手。負債総額は約35億ドル(約2800億円)の見通しという。

 

  破産理由は、景気低迷による公費の削減で自治体から注文のキャンセルや延期が相次いだほか、電子書籍をはじめとするオンライン教科書などとの競争激化で業績が悪化したからという。そのため、債務の削減を目的として事前調整型の破産法申請に至ったとされる。

  ただ、一部報道によると、同社には多額の簿外債務もあるようで、数十社あったグループ子会社も同時に破産。経営陣はシティグループを救済役に再建策を策定中とされるが、、ウォール街の各大手格付け会社は「再建困難」と予想している。