12/11/18●ヤマダ電機が「キンドル」の販売を見送り。いくら売っても利益が出ない! |
アマゾンの電子書籍端末「キンドル」シリーズは19日から販売が始まるが、ヤマダ電機をはじめとする家電量販店が販売を見送ることになった。「顧客流出の可能性が高まると判断したため」(関係者)といい、ヤマダのほか、エディオン、ヨドバシカメラも販売を見送るという。 一方、ケーズホールディングスやビックカメラは従来通り販売する。 現在、消費者が店舗をショールームのように利用し、実際に買う場合はネット通販で割安な商品を選ぶという「ショールーミング」と呼ばれる動きが広がっている。そのため、アメリカでは、すでにウォルマートが「Kindle」を扱うのをやめている。今回のヤマダの動きも、こうしたことを警戒したものと思われる。 ネットでの意見を拾うと、「デジタル化というパラダイムシフト対して“悪あがき”ではないか」というものが多い。しかし、ビジネスではライバルに利を与える者はいない。また、そんなことよりも、「Kindle」自体が「いくら売っても利益が出ない」からという見方が強い。なにしろ、電子書籍端末はここにきて値段が下がり、そのうえ「店の粗利率が10%以下」となっている。 |