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[174]猛暑のなか名前を連呼、候補者名はひらがなばかり。どこがネット解禁?毎度変わらぬ「ニッポンの選挙」
2013年 7月 12日(金曜日) 02:51

東京は連日30度を超える猛暑が続いている。そんななか街に出ると、選挙の街宣車があわただしく走り回っている。

 「〇〇でございます。日本の暮らしを守ります。〇〇をよろしくお願いします。〇〇でございます。〇〇でございます」

 どの街宣車も、言っていることは同じだ。候補者の名前の連呼で、中身はない。街宣車の窓を開け、手を振っている候補者も多い。それを見て、「この暑いのに大変ね。汗だくじゃないの。ご苦労なことだわ」と、日傘を差したお年寄りが呟く。

 

 ご苦労なこと?

 私はそうは思わない。なんでこんな馬鹿みたいなことを繰り返しているのかと思う。これでは、選挙は完全な体力勝負だ。今年の暑さからいって、候補者が熱中症で倒れてもおかしくない。初めてのネット選挙だというのに、これでいいのかと疑問に思う。

 選挙の度に街には街宣車が走り回り、候補者のポスターが貼られる。何十年も見慣れた光景だから、これを異様だと思わない人のほうが多いのだろう。

 

■昔とまったく変わらない選挙運動

 

 しかし、たとえば、費用対効果からみて、これは有効な作戦だろうか? 候補者名の連呼だけで、有権者は本当にその人物に票を入れるのだろうか? どれだけたくさん叫び、どれだけたくさん汗を流すかを競い合う。それが、有権者の支持に結びつくのだろうか?

 じつは、これが結びつくのだ。そうでなければ、政治家がこんなことをするはずがない。彼らは「どぶ板」を、いまでも頑なに信じているのだ。

 私の家内は、結婚前、ある地方選出の国会議員の秘書に狩り出されていた。もう30年も昔の話だが、やっていたことといえば、後援者のあいさつ回りの手伝い、盆暮れの贈答品の手配、膨大な数の年賀状の宛名書きなどだった。政策秘書でないかぎり、こうした作業はいまも変わらないだろう。

 

■有権者を見下している政治家

 

 たとえば、いまは高齢化社会だから、老人ホームの入居者を手配したバスに乗せ、日帰り温泉旅行に連れていき、食事をふるまって政治家があいさつするなんてことは、よく聞く話だ。金権選挙が盛んなころ(といってもいまもそうだが)、候補者の握手する手に1000円札が握られていたなんてこともある。だから、地方では握手に行列ができた。

 ネット選挙解禁といっても、こうした「ニッポンの選挙」が大きく変わったとは思えない。政治家は選挙のときだけ、有権者に頭を下げ、「お願いします」と叫ぶが、このような選挙活動をするということは、じつは有権者を見下しているのである。

 

■自民候補36名中漢字だけの候補者は5人だけ

 

 その一つの例として挙げてみたいのが、候補者名のひらがな表記だ。

 なんと、今回の自民党の比例代表候補者の広告を見ると、36名中、漢字だけの候補者は5人しかいない。橋本聖子氏、塚原光男氏、佐々木洋平氏、山東昭子氏、丸山和也氏だけである。あとの候補者は、漢字とひらがなの組み合わせが多く、たとえばあの渡邊美樹氏も「わたなべ美樹」としている。驚くのは、すべてひらがな表記の候補者(えとうせいいち氏、きむらりゅうじ氏、あぜもとしょうご氏)が3名もいることだ。

 「漢字だと堅苦しく、平仮名を使うとやわらかく親しみやすい印象になるので、有権者に覚えてもらいやすい」という考えが一般化した結果、こんなことになったのだろうか? うがった見方だと、「漢字を忘れてしまった老人も投票しやすい」からということもあるだろう。

 

■票ならなんでも欲しいのがミエミエ

 

 もちろん、「記名式だと、漢字を間違えられると無効票になってしまう」というのが本当の理由だが、ここまでやられると、常軌を逸していると思う。

 小学生でもわかる漢字をひらがなにする。それは、やはり、有権者を見下しているのではないだろうか? 自分の名前を漢字で書けない票も、同じ一票。票ならなんでも欲しいという本音がミエミエだ。

 最近は、日本語の乱れも盛んに議論され、教育改革も政策の大きな柱になっている。「美しい日本」「日本を取り戻す」というなら、小学校のテストでもそうなのだから、自分の名前は初めからひらがなの人間は除いて、ちゃんと漢字で書いてほしい。

 私は自分が投票する候補者は、敬意を表して漢字で書く。

 

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