• ホーム&サイト
  • 時事ブログ
  • メディアNEWS
  • 仕事の記録
  • メルマガ
  • 外食日誌
  • G1予想
  • 問い合わせ

山田順プライベートサイト

A ROAD TO HEAVEN
Home [204]W杯初戦負け。予想された敗戦なのにそれを伝えず、完敗したのに「完敗」と言わない“言霊信仰”が腹立たしい

All Menu(すべてのメニュー)

  • Home & Commentary(「私の視点」時事ブログ/随時更新)
  • About the Site(このサイトについて)
  • Profile(プロフィール)
  • Media News Selection(メディア業界ニュース)
  • Works(仕事の記録)
  • Mail Magazine(メルマガ:未来地図)
  • Regulars(連載記事/時々更新)
  • Special Articles(特別記事)
  • Works Archive(著作、記事の紹介および一部公開)
  • Horse Race(G1予想、競馬エッセイ)
  • Memories of My Father(作家・津田信アーカイブ)
  • Eating-out Diary(外食日誌)
  • 問い合わせはこちら

Link

  • リンク集

Designed by:
SiteGround web hosting Joomla Templates
[204]W杯初戦負け。予想された敗戦なのにそれを伝えず、完敗したのに「完敗」と言わない“言霊信仰”が腹立たしい
2014年 6月 17日(火曜日) 00:11

W杯初戦相手コートジボアールに、日本は、世界の大方のメディアや専門家の予想通り、完敗した。スコアは2-1だが、あれは「完敗」だ。

 だから、普通なら、日本のメディアも「日本、予想通りの敗戦」あるいは「日本、完敗」と書くべきだろう。それほど、日本チ―ムの負け方はひどかったし、とくに後半は、手も足も出なかったと言っていい。

 ところが、日本のスポーツマスコミの見出しに「完敗」の文字はなかった。また、多くのテレビ番組も、「惜しかった」という編集の仕方をしていた。実際、そう言って悔しがるコメンテーターばかりだ。しかも彼らの多くは、「まだ次がある」「終わったことは忘れよう」と言うだけで、まったく批判精神というものがない。

 

 私が見た限り、今回は、実力不足もあるが、完全な戦略、戦術ミスを犯したうえの敗戦ではなかろうか。とくに指揮官、コーチ陣はなっていない。

 また、日本の特徴は「チームワーク」「心を一つにした戦い方」とされるが、今回はバラバラに見えた。おそらく各選手は、それほど仲などよくなかったのではないか。もしそうなら、そういうことを報道しないのは、日本のスポーツマスコミの常道だ。

 しかし、これらを指摘した人はほぼいない。

 

 さらに、この敗戦で日本は、よほどの幸運に恵まれない限り、予選リーグ突破の可能性はなくなった(初戦黒星の予選突破の確率は約8%:『日刊スポーツ』6月16日)というのに、それを誰も言わない。日本のW杯は事実上「終わった」と言っていいのに、それを口にしない。言うと、スポーツ新聞は売れず、テレビは視聴率が取れないこともあるが、実際は、言ってはいけない雰囲気になっている。

  これは、やはり、不吉なことは考えない、言わないという日本人独特の「言霊信仰」があるからだろう。

 不吉なことを言う、あるいは考えること自体が、不吉なことを招き寄せると考える。これが言霊信仰だ。だから、冷静な予想をし、「今回は負けるだろう」と言うと、周りから「敗戦を望んでいる」と受け取られ、ヒンシュクを買ってしまう。こうして、実現してほしくないことは、けっして口にしないという言霊信仰が、スポーツ報道を歪めている。

 

 しかし、もういい加減に、この言霊信仰はやめるべきだろう。そうでないと、選手もかわいそうだし、私たちも不幸になるばかりだ。言霊信仰によって、選手は自分たちの実力が通用しないとは口に出せないし、メディアも専門家も冷静な予想ができない。

 それで試合前は、「勝てますよ」「いや必ず勝てます」というようなコメントばかりになる。過剰に期待を煽り、あたかも勝てるようなムードがつくられる。

 日本のスポーツ報道は、ともかく応援一辺倒である。これはジャーナリズムではない。「がんばってほしい」式の報道ばかりでは、逆に選手のプレッシャーにもなる。

 

 また、言霊信仰に捉われると、戦いにとって大事な敗戦から学ぶということがおざなりになる。不吉なことは口にしてはいけないので、負け戦は検証されない。敗因は究明されない。なぜなら、負けたことは忘れるべきことであって、それ以上ではないからだ。

 これを続けると、また同じ失敗を繰り返す。

 私はサッカーファンではない。だから、今回の敗戦に関して思うのは、こんなことしかない。ただし、これは極めて重要だと思う。サッカーの戦略、戦術などより、私たちがもっと考えなければならない問題だと思う。

 

 そこで、この言霊信仰から脱して、日本が本当に世界のトップクラスを目指すためにはどうしたらいいだろうか?

 それは、日本の組織やスポーツが持つ「純血主義」を捨てることだ。日本人だけで日本代表チームをつくり、それで世界と戦うのには限界がある。ならば、世界の優秀な人間に日本人になってもらえばいいのだ。

 つまり、移民をもっと受け入れれば、言霊信仰などなくなる。彼らはそんなものは、はなから持っていないからだ。

 しかも、サッカーに関して言えば、フィジカル面でも戦術面でも日本代表は強くなるはずだ。すでに欧州の代表チームでは、フランス、イングランド、ドイツ、オランダ,ポルトガルなど、みな移民が大活躍している。

 

 すでに日本でも、ブラジルの日系3世の田中マルクス闘莉王選手など、日本国籍を取得してW杯で日の丸をつけてプレーした選手もいる。ならば、日本はもっとスポーツ移民制度を充実させるべきだろう。さらに、一般の移民もどんどん解放すべきだろう。

 そうしたほうが、はるかにスポーツも、実社会も充実し、楽しいものになると私は思う。

 しかし、これは現状では少数意見だ。日本は、このグローバル時代に鎖国主義を続けている。

 

What's New(最近の更新)

  • 23/06/01●『週刊朝日』5月30日発売号で101年に幕
  • メルマガ[670] 食料危機は本当なのか?食料自給率38%を煽る日本政府の欺瞞
  • G1予想[358]第72回 安田記念(2023年6月4日)
  • 23/05/29●ダイヤモンド・ビッグ社、マキノ出版---コロナ倒産相次ぐ
  • [外食Diary]ロンハーマンCAFE
  • [416]相撲とダービーの土日の終わりに思う、なにもかも未消化、未解決のまま過ぎ行く日々。
  • [外食Diary]大相撲5月場所
  • G1予想[357]第90回 日本ダービー(2023年5月28日)
  • 23/05/18●ジャニーズ「性被害」問題、NHKはじめた大手メディアも報道も「言い訳ばかり
  • メルマガ[624]2022年8月〜[668]2023年5月、全タイトル一覧
  • [外食Diary]奥原流 久楽 本店
  • G1予想[356]第84回 オークス(2023年5月21日)
  • 23/05/12●米「タイム」誌の表紙になった岸田首相。抗議して “軍事大国化望む”を変更させる!
  • 23/05/13●KADOKAWA決算、過去最高の売上高を記録
  • [外食Diary]四季花まる 時計台店
  • [外食Diary]とくいち Nouilles Japonaise
  • [外食Diary]スープカレー しゃば蔵
  • [外食Diary]トリトン円山店
  • [外食Diary]環楽(札幌グランドホテル)
  • 2023年5月10日●新刊『日本経済の壁』の新聞書評およびサイト抜粋記事
  • G1予想[355]第18回 ヴィクトリアマイル(2023年5月14日)
  • [外食Diary]ノーザンテラスダイナー(札幌グランドホテル)
  • 23/05/30●文藝春秋人事、飯窪成幸専務が社長、新谷学氏が取締役に
  • [415]風光る5月GW。なぜ日本人はいっせいに休み、いっせいに働くのか?
  • G1予想[354]第149回ケンタッキーダービー&第28回 NHKマイルC(2023年5月7日)
  • 23/05/01●朝日新聞大幅値上げ。愛知、岐阜、三重の3県では夕刊を休刊
  • G1予想[353]第167回 天皇賞・春(2023年4月30日)
  • 23/04/25●3月の出版界。雑誌、書籍とも市場衰退が進行中
  • 23/04/15●『週刊東洋経済』(4月22日号)の「ChatGPT」特集が人気。なんと3刷に!
  • G1予想[352]第83回 皐月賞(2023年4月16日)

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

 

「出版大崩壊」著者インタビュー

山田順プライベートサイト, supported by tanken.com, advertized by sanhaku.com

© JUN YAMADA All Rights Reserved.