[NEWS]新著『日本が2度勝っていた「大東亜・太平洋戦争」』 |
私の新著『日本が2度勝っていた「大東亜・太平洋戦争」』(ヒカルランド 1620円)好評発売中!
Amazon→日本人の誰もが知っておきたい 日本が2度勝っていた「大東亜 ... 本書は、これまでの私の著書とは趣を異にする歴史書です。来年、2015年は日本の敗戦から70年にあたります。そこで、どうしても書いておきたかったのが、本書です。 私は昔から、なぜ、日本はあの戦争に勝てなかったのか? 本当は勝つチャンスがあったのではないか?と思い、数々の資料や歴史書に当たってきました。そうして得た結論は、「こうすれば日本は勝っていた。しかも2回も」というもので、それを徹底して追求したのが本書です。 では、どうすれば日本はあの戦争に勝っていたのか? それは、1941年と1942年の2回あったチャンスを活かせばよかったのです。
(1)1941年夏、太平洋戦争突入前に、ドイツの要請に応じて対ソ戦に参入していれば、ソ連は滅亡し、そもそも太平洋戦争をする必要はなかった! (2)太平洋戦争突入後も、たとえばミッドウェーなどの愚かな海戦をせずに、連合艦隊をインド洋に向かわせて連合軍の補給路を断てば、戦局は日本に大きく傾いていた!
この(1)と(2)は、けっして絵空事ではなく、当時の日本政府・軍内部でも戦略として立案されていたのです。やろうと思えば即座に実行できたのです。 ではなぜ、日本はそれを実行しなかったのか? それは、大日本帝国を支配した凡庸で無責任なエリート軍人・官僚に、大局観なかった。また、戦争に勝つ気がなかったからです。つまり、現代の私たちは、自虐史観、皇国史観などという論争を乗り越えて、この事実を再認識しなければ、未来への道は開けません。 本書を読んでいただければ、これまで私たちが戦争に関して抱いてきたモヤモヤした意識は消し飛び、本当の歴史に出会えると、私は確信します。
■これが、本書の目次です
はじめに 第1章 人材•国家戦略なき「自滅戦争」 第2章 日本の本当の近・現代史 第3章 もし対ソ戦に参戦していれば? 第4章 挑発にのった真珠湾攻撃 第5章 インド洋こそが主戦場だった コラム:あの朝日新聞も「印度洋を制して英国を叩け」と! コラム:日本軍に欠けていた戦略思想……「兵站」と「攻勢終末点」 第6章 第二次大戦、本当の勝者は? あとがき 主な参考文献一覧 [日中・大東亜・太平洋戦争]関連年表
■「はじめに」から一部掲載
私に限らず、多くの日本人がいまもなお、半世紀以上も前の戦争を引きずり続けている。戦争を知らない世代がほとんどになろうと、この現実は変わらない。むしろ、最近は、戦争を知らない若者ほど、この傾向が強い。 だから、尖閣諸島を巡る領土問題、従軍慰安婦問題などで、中国、韓国から非難されるたびに、日本の国論は分裂し、収拾がつかなくなっている。 そこで、このことを突き詰めてみると、 その原因はたった一つではないかと思う。 日本が、あの戦争(大東亜・太平洋戦争)に負けたからである。それが、日本人なら悔しくてたまらない。しかし、負けたのだからどうしようもない。そう思うと、フラストレーションが溜まり、気が晴れないのだ。とくに、日本に戦争で勝ったわけでもない中国や韓国に、歴史認識を非難されると、頭に血が上ってしまう。こういうことではないだろうか。 こうした感情は、自虐史観を持っているかいないか、左翼なのか右翼なのかなどとは、まったく関係がない。どんな歴史観を持っていようと、どんなイデオロギーを持っていようと、自分たちの国が戦争に負けたことは屈辱だからだ。
子供のころから私は、大東亜・太平洋戦争を含めた第二次世界大戦の歴史を繰り返し読んできた。その度に私は、日本はなぜあの大戦に勝てなかったのか? と、そればかり考えた。 私が疑問に思ったことは、それこそ山のようにある。たとえば、なぜ日本はソ連ではなくアメリカと戦争始めたのか? なぜ日本は真珠湾攻撃という、やる必要のない愚かな作戦を行ったのか? なぜ、ミッドウェーにこだわったのか? なぜ、取るに足らないガダルカナルという島を取りに行ったのか?など、挙げていけばキリがない。いずれも、日本の敗因につながったことだが、この疑問はいまも完全には解けていない。
言えるのは、いざ戦うと、個々の場面では日本軍は強かったということ。しかし、戦略という大きな部分では、日本はまったく無能だったということだ。 それを思うと、バカな戦争指導者に対して腹がたち、彼らの命令で無駄死にした当時の若者たちの無念に涙が出る。 こんな私だから、あの戦争が間違いだったとか、「自衛戦争」だったのか、あるいは「侵略戦争」だったかなどは、じつはどうでもいいことである。 あの戦争は、大日本帝国が「国家の命運」を賭けて戦った国家総力戦だったのだから、やる以上、勝つほかなかった。それを勝てなかった。この一点だけが、私にとっての大問題なのだ。
いまだに、南京大虐殺、原爆投下、東京裁判、従軍慰安婦、靖国参拝などが、繰り返し問題になり、論争になる。しかし、これをいまの価値観で語っても無意味だ。歴史は戦争に勝ったほうがつくる。これだけが、間違いのない真実で、あとはいくら言っても認識の違いで終わるからだ。 そう思うと、私たち日本人がいまも問題にしなければいけないのは、歴史認識ではない。戦争に負けたことである。このことをはっきり分析し、そこから考え直さなければ、歴史認識もへったくれもない。
そこで、本書のテーマになるが、大東亜・太平洋戦争は勝てた戦争だった。しかも、2回もそのチャンスはあった。 大日本帝国が独伊と3国同盟を結んだのも、ソ連と中立条約を結んだのも、そして英米欄に対して宣戦線布告をしたのも、帝国存続のためだったはずだ。 ならば、戦争は勝たなければならない。負けるために戦争をするなら、初めからするべきではない。そうでなければ、ただの無謀であって、そういう選択をしたこと自体が大間違いだったということになる。 そして、そうした大間違いを犯した罪を裁くのは、じつは戦勝国ではなく、国民自身でなければならない。もし、大日本帝国が軍国主義に固まった最悪の国家であったのなら、それは世界に対して最悪であったのではない。私たち国民にとって最悪だったということだ。
私の亡き父も母も、よく「戦争に負けてよかった」と言っていた。戦争という苦しみから解放されたのだから、それは、ごく自然な感情の吐露だったと言える。しかし、そうはいっても、もし、敗戦後のほうが苦しみが多かったらどうだったろうか? 幸い日本は、奇跡的な大復興を遂げた。歴史的に見て、普通、こんなことは起こらない。敗戦国は戦勝国に併合されるか植民地にされ、国民は奴隷化される。だから父と母は、「アメリカに負けてよかった。これがソ連だったら大変なことになっていた」とも言っていた。 歴史は引き返せないが、日本にとっても米英にとっても、あの戦争の本当の敵はソ連だった。アメリカは日本を負かして初めてそれがわかり、戦後の日本を復興させたのである。
さて本書は、大日本帝国があの戦争に勝てた、勝つチャンスは十分にあった、しかも2回もあった、ということを書き残しておくものだ。
|
What's New(最近の更新)
- メルマガ[713] 大谷翔平スキャンダルでつくづく思う。日本はなぜスポーツベッティングを解禁しないのか?
- [427]桜開花に異常あり。温暖化は猛スピードで進んでいる。
- メルマガ[710] 日本の低賃金は低学歴が原因。教育を変えなければ日本は復活しない!
- 2024年4月2日●幻冬舎ゴールドオンラインで連載6回終了
- メルマガ[714] トランプもバイデンも結局同じか。 アメリカ覇権が後退し続ける混沌世界の到来
- 2024年3月30日●「Yahoo!ニュース」エキスパート欄に3本寄稿
- [外食Diary]エッセルンガ(ESSELUNGA)
- [外食Diary]エクシブ湯河原離宮ボールルーム
- [外食Diary]華暦(エクシブ湯河原離宮)
- [外食Diary]マレッタ(エクシブ湯河原離宮
- メルマガ[712] 郵便遅配、鉄道・バス路線縮小、スーパー閉店-----衰退・縮小ニッポンはどうなっていくのか?
- メルマガ[711] 米大統領選の最大の争点となった「移民問題」トランプ断然有利とされるが大波乱も!
- 24/03/11●書店はどんどん消滅!この10年間で764社が倒産や廃業
- 24/03/08●「Dr.スランプ」の漫画家・鳥山明さんの死は世界でも大報道。国内の低評価は異常。
- 24/03/07●経産省が書店支援の「書店振興プロジェクトチーム」設置という愚策を発表
- [426]大谷翔平の過剰報道はいつまで続くのか?
- [425]大河ドラマ『光る君へ』で、平安時代を見直すと驚くほど新鮮。猛暑と和歌の世界。
- メルマガ[709] 政治腐敗は極致、経済は衰退一方。なのに国家ブランドは世界一という不思議
- 24/02/26●2023年コミック市場は6937億円 前年比2.5%過去最大
- メルマガ[708] トランプNATO発言の背景:アメリカはローマ帝国と同じ道をたどるのか?
- [424]不景気なのに株価暴騰。政治も経済もメタメタなのに、なぜか、安閑とした日々が流れていく
- 24/02/09●ドラマ『セクシー田中さん』問題で、小学館の編集者一同が声明を発表
- メルマガ[707] まだまだ上がる株価。景気がよくないのに株価だけが上がる理由とは?
- 24/02/01●2023年の出版物推定販売金額はかろうじて1兆円を上回る
- 24/01/30●トップカルチャーの連結決算は売上高189億5300万円で前年比9.3%減
- [外食Diary]シードレスバー
- メルマガ[705] 暖冬で雪不足も、このまま春に。そして、10万年に1度の猛暑の夏がやって来る!
- メルマガ[702] 日本では「知らんけど」アメリカでは「Meh」選挙の形骸化で崩壊する民主主義
- メルマガ[703] あるのか初の女性大統領誕生。ニッキー・ヘイリーはトランプに勝てるのか?
- 24/01/15●松本人志スクープで「週刊文春」約45万部が完売。松本のタレント生命終焉