16/06/16●中国当局に拘束された香港「銅鑼湾書店」店主が会見 |
香港の書店「銅鑼湾書店」の関係者ら5人が昨年行方不明になり中国当局に拘束された事件で、5人のうちの1人、同店店主の林栄基さん(61)が6月14日、記者会見を行った。オーナーの桂敏海さんを除く3人は林さんより先に香港に戻っているが、これまで口を閉ざしてきた。 林さんは、昨年10月に深センで拘束され、14時間かけて東部寧波に連行されたと言い、拘束中にはとくに暴行などは受けることはなかったが、常に複数のチームによって行動が監視されていたという。監禁は1人個室で、一切の自由が許されなかった。また、尋問では、中国の指導者のスキャンダルを扱ったことに対し、「指導者への侮辱で、裏切り」であり、「われわれは決して手を緩めることはない」と言われたとも。拘束中に中国のテレビで流された「告白ビデオ」は、「脚本があり、監督もいた」として、事実ではなく、強制された演技だったとも語った。 |