G1予想[190]第61回有馬記念(2016年12月25日) |
2016年 12月 23日(金曜日) 02:13 |
勝つわけがないマルターズアポジー
とうとう有馬記念になった。 有馬記念は不思議なG1である。いつもとまったく違った気分で馬券を買いたくなるからだ。やはり、年の瀬に行われるからだろう。それに、「あなたの夢が走ります」などと言われると、余計にそうしたくなる。 つまり、いつものデータ予想は吹っ飛ぶ。論理などどうでもよくなる。論理より、もっと別の得体の知れないものを信じて買いたくなる。そのため、毎年、いろいろな説、ジンクスがささやかれる。 とくに今年の場合は、次の3説が有力だ。
1、夏季五輪が開催された年の有馬記念では4回連続でその年の天皇賞連対馬が優勝している。 今年はリオ五輪があったから、ジンクスどおりなら、天皇賞(春)1着キタサンブラック、2着カレンミロティック、天皇賞(秋)1着モーリス、2着リアルスティールなので、キタサンブラックが鉄板となる。 しかもキタサンブラックは1枠1番の絶好枠を引き当てた。東京のジャパンカップを逃げ切ったのだから、中山のここを逃げ切れないわけがない。再び、武豊と北島三郎の笑顔で今年は暮れる。
2 、クリスマスに開催された有馬記念では3歳馬が必ず来る。 過去5回はこうなっている。 1983年1着リードホーユー 2着テュデナムキング 1988年1着オグリキャップ 3着サッカーボーイ 1994年1着ナリタブライアン2着ヒシアマゾン 2005年2着ディープインパクト 2011年1着オルフェーヴル つまり、これでいくと、菊花賞馬サトノダイヤモンドで鉄板だ。しかも、馬主の里見治氏の「勢い」はすごい。菊花賞でサトノダイヤモンドによりG1初制覇を果たすと、香港ヴァーズではサトノクラウンが世界王者ハイランドリールを差し切り、先週の朝日杯FSではサトノアレスが勝った。さらに、カジノ法案まで成立してしまった。これに乗らない手はない。
3、有馬記念はその年の出来事を反映する。となると今年はトランプ関連馬だ。 たとえば、2001年、同時多発テロがあった年は、マンハッタンカフェとアメリカンボスで決着し、馬券は大荒れになった。で、トランプならゴールドアクターだろう。トランプは「金髪」だし、トランプタワーは「ゴールド一色」。さらに、今年を表す漢字1文字は「金」である。 (なお、トランプは「極右」だからマリアライト、クイーンズ生まれだからミッキークインという説もある)
というわけで、実力から見てもこの3頭が、1、2、3番人気となり、どれかが勝つのはほぼ間違いない。ならば、素直に買えばいいと思うが、買わない。 買うのは、前走、ローカル重賞の福島記念を勝っただけでここに出てきたマルターズアポジー。こんな馬が有馬記念を勝ってはいけないので、買う理由はある。しかも、父ゴスホークケンで騎手は武士沢友治だ。これでは来るわけがないと思うから、ますます買うしかなくなる。 結論:4枠7番マルターズアポジーから枠連、馬連総流し。 |