• ホーム&サイト
  • 時事ブログ
  • メディアNEWS
  • 仕事の記録
  • メルマガ
  • 外食日誌
  • G1予想
  • 問い合わせ

山田順プライベートサイト

A ROAD TO HEAVEN
Home [283]もはや編集者やジャーナリストは不要。「ニュースはオンラインで」のロイター報告書が与える衝撃

All Menu(すべてのメニュー)

  • Home & Commentary(「私の視点」時事ブログ/随時更新)
  • About the Site(このサイトについて)
  • Profile(プロフィール)
  • Media News Selection(メディア業界ニュース)
  • Works(仕事の記録)
  • Mail Magazine(メルマガ:未来地図)
  • Regulars(連載記事/時々更新)
  • Special Articles(特別記事)
  • Works Archive(著作、記事の紹介および一部公開)
  • Horse Race(G1予想、競馬エッセイ)
  • Memories of My Father(作家・津田信アーカイブ)
  • Eating-out Diary(外食日誌)
  • 問い合わせはこちら

Link

  • リンク集

Designed by:
SiteGround web hosting Joomla Templates
[283]もはや編集者やジャーナリストは不要。「ニュースはオンラインで」のロイター報告書が与える衝撃
2017年 7月 08日(土曜日) 16:52
「デジタルメディアレポート」(digital media report)の「Overview and Key Findings of the 2017 Report」という記事を読んでいて、いやな気分になった。憂鬱になった。

 この記事は、ロイターが発表した「デジタルニュース報告書2017」(Reuters Institute Digital News Report 2017 )のサマリーで、ユーザーがニュースコンテンツと接する場所が、オフラインからオンラインにシフトしていることを端的にデータで示している。

 →「Overview and Key Findings of the 2017 Report」

 http://www.digitalnewsreport.org/survey/2017/overview-key-findings-2017/

 →「Reuters Institute Digital News Report 2017 」

  Reuters Insitute Digital News Report 2017

 

 ロイターの調査は、今年の1月から2月にかけて、36カ国のニュースユーザー約7万人を対象にして行われたが、その結果によると、たとえばアメリカの場合、この傾向は顕著である。次のグラフにあるように、オンラインが77%に達し、プリントメディアは22%にすぎない。さらに、オンラインといってもソーシャルメディアが51%に達している(ただし、これは複数回答)。

 つまり、もう「ニュースは新聞から」は完全に過去になり、「ニュースはオンラインで」が主流になり、オンラインでも主にソーシャルメディアがニュースと接する場になっている。

 とくに、この傾向は若い層では顕著だ。18歳から44歳までの各年齢層では、主要なニュースソースがTVではなくてオンラインとなっている。さらに18~24歳の若年層となると、ソーシャルメディアだけが33%に達し、TVの24%を上回るようになっている。

 

 

 これはおそらく日本でも同じだろう。ただ、こんなことは誰もが予測がつくので衝撃ではない。確かにそうだろうなあと納得する。衝撃はそれより、ユーザーがオンラインシフトするなかで、ニュースメディアのサイトに直接訪れることがどんどん減っているということだ。

 ロイターのレポートによると、こうしたユーザーは32%しかいない。そのほかの65%のユーザーは、検索サイト、ソーシャルメディア、ニュースアグリゲーターがニュースコンテンツへのゲートウエイとなっている。 

 この事実は、既存メディアの新聞社などのウエブサイトはもちろん、またウエブ独自のニュースメディアすら、その広告的な価値が低下しているということを表す。つまり、広告収入に頼ることはできなくなり、生き残るには課金コンテンツを売るか、会員制モデルで会員を増やすほかないということだ。

 さらに、もう一つ、衝撃的なことがある。

 それは、ソーシャルメディアや検索エンジン、ニュースアグリゲーターでは、ニュースコンテンツは機械的なアルゴリズムによって選ばれて表示されていることだ。つまり、ニュースはAIが選んでいる。

 もはや、どのニュースが重要かなどという編集者やジャーナリストは必要ないのである。これは、若者になるほど顕著だ。このことは、ロイターのレポートも端的に指摘している。

 

 次のグラフは、オンラインニュースのユーザーが編集者が選んだニュースとアルゴリズムが選んだニュースと、どちらに多く接しているかの比較だが、アルゴリズムのほうが54%(検索25% + ソーシャルメディア23% + アグリゲーター7%)と、編集者44%をしのいでいる。さらに、さらに35歳以下のユーザーに絞ると、64%のユーザーがアルゴリズムである。

 若い世代にとって、紙メディア(プリントメディア)はもう必要ないうえ、人間の編集者、ジャーナリストも必要ない。また、いまや天気予報、株価、スポーツ結果などの記事はAIが書くようになってきたので、メディアの世界でも、ますます人間は必要ではなくなってきている。

 ただ、ニュースというのは、ほとんどが人間が引き起こす。

 この先、いったい、どうなっていくのか? ちょっと想像がつかない。

  

 

What's New(最近の更新)

  • [452]イスラエル・イラン戦争---戦乱が続く世界を見て、じつはなにもわからない自分に慄然
  • [451]温暖化で気候は完全に変わった!今年は空梅雨で、このまま夏に
  • [450]東京湾を行き来する船を眺め、昔を思い、行日々を思い、行く末を思う。
  • 25/06/12●朝日新聞が土曜夕刊を中止。毎日新聞も追随
  • メルマガ[778] このままでは手遅れになる「愛子天皇」。「男系男子」にこだわると皇統は続かない!
  • 25/05/30●取次大手2社の決算が示すのは、本業の取次ビジネスの止まらぬ凋落
  • [449]リノベのため仮住まいに引っ越し。今夏はここで過ごすことに
  • 2025年5月29日●「Yahoo!ニュース」エキスパート欄への寄稿記事(2025年度)一覧
  • メルマガ[761]〜[777] 2024年12月〜2025年5月 全タイトル
  • 25/05/15●インプレスHDが上場を廃止し、出版部門を効率化
  • [448]とうとうトランプの相互関税が発表され、世界中が困惑、市場は大混乱!
  • [447]花冷えのなか、大岡川、赤煉瓦、山下公園、港が見える丘とお花見散歩
  • [446]ニュースはウクライナ停戦とトランプ関税ばかり。桜開花予想は横浜3月25日
  • [445]オレ様大統領トランプに世界中が振り回され、大混乱の日々が続いている
  • メルマガ[754]〜[760] 2024年12月〜2025年1月全8本
  • [外食Diary]MOKICHI 鎌倉
  • 25/02/01●昨日(1月31日)で、「夕刊フジ」と「東京中日スポーツ」が廃刊、デジタルに移行。
  • [外食Diary]八芳園(結婚披露宴)
  • [外食Diary]LUXE DINING HAPUNA(品川プリンスH)
  • 25/01/21●米テレビ局、大量リストラ。ソーシャルネットワーク発展の影響
  • 25/01/21●性加害タレント仲井正広が引退。フジテレビ、スポンサー離れで窮地が続く
  • [444]中居正広「性加害」&フジテレビ「女子アナ上納」スキャンダルで思うこと
  • 25/01/15●2025年、出版関連メディアはどうなる?
  • [443]ロサンゼルスで史上最悪の大火。「トランプ2.0」の年が始まった。
  • 2025年1月10日●地方紙のコラムを書いて約2年経過
  • [外食Diary]レッドロブスター
  • [外食Diary]ブラッセリー「フローラ」
  • [442]世界とは違う日本の正月。新暦でやる国はほぼ日本だけ
  • [外食Diary]清香園
  • 24/12/19●ソニーとKADOKAWAが資本業務提携契約を締結、筆頭株主に!

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

Ads on: Special HTML

 

「出版大崩壊」著者インタビュー

山田順プライベートサイト, supported by tanken.com, advertized by sanhaku.com

© JUN YAMADA All Rights Reserved.