17/12/15●CCCが主婦の友社を大日本印刷から買収の「?」 |
カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、大日本印刷から主婦の友社を買収、発行済株式のほぼすべてを買い取ったと発表した。 いち早く報じた13日の日経新聞は「CCCは主婦の友社が持つコンテンツやキャンペーン展開のノウハウ、主な読者層である主婦が好む商品などの情報を駆使して、書店づくりに生かすもよう。コンテンツをネットで展開することも視野に入れ、ネットとリアル両にらみで多面的に事業を展開する。CCのCD・DVDレンタル事業の売上高は減少傾向が続いている。そのCCCが注力しているのが書店事業だ。全国の約1400店舗の「TSUTAYA(ツタヤ)」のうち、本を扱う店舗を約810まで増やしている。」と、その理由を書いているが、この戦略がうまく行くとは思えない。すでにCCCは徳間書店を買っているが、いまさら紙のコンテンツ(書籍、雑誌)をつくってどうするというのだろうか? すでに、全国の中小書店は完全に衰退しており、これを大型チェーン店が埋めるともに、書店自身は複合化の道を歩んできた。しかし、それももう頭打ちとなり、ネットに関してはアマゾンの独壇場となっている。 CCCは先行きが怪しい出版社の救済事業をしているとしか思えない。
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