[297]「森友書き換え」「南北首脳会談」「習近平皇帝」「#Me Too」-----今年の春はとんでもない春? |
2018年 3月 08日(木曜日) 01:01 |
やっと、春めいてきた。今週はまだ寒さが残るが、来週からは気温も上がり、春らしくなるという。しかし、今日までのことを思うと、これからやってくる春は“とんでない春”なりそうだ。そこで、時事雑感を以下、記しておきたい。 まずは、なんといっても、「森友、書き換え問題」。永田町、霞ヶ関は大荒れだが、もはやここまでくると、日本の社会、組織は本当におかしい、腐ってしまったとしか言いようがない。嘘と誤魔化しがここまで横行していいのだろうか? すでに、佐川長官“サイレンス逃げ切り”問題に関しては、産経のウエブ「IRONNA」に寄稿した。 [佐川長官が国税庁史上初の「偉業」を達成する日は近い]→http://ironna.jp/article/9091 ここで言いたかったことは極めてシンプル。このままだと、大人たちは子供たちに「嘘をついてはいけません」と教えられなくなる。そんなことをすると、子供たちは大人になって、嘘をついたほうがトクできる。正直に生きるとバカをみると知って、深く絶望するからだ。“国民の奉仕者”であらねばならない官僚の人生は、すべての日本人のロールモデルでなければならない。
書き換えも同じだ。そうして、真実を隠蔽する、誤魔化すほうがトクできる、そうするほうが正しいとなったら、この社会はどうなるのか? 結局、嘘をついたら損をする。人生は失敗する。こういう社会、組織を構築しない限り、問題は解決しない。与党も野党もない。政局になろうと、安倍内閣が崩壊しようと、問題は解決しない。 日本人はここで生き方を改めないと、中国人、韓国人を非難できないだろう。中国でも韓国でも歴史は捻じ曲げられ、真実よりも、何十回、何百回と繰り返される嘘が優先する。結局、日本も同じではないかと言われたら、答えようがない。
続いて、北朝鮮。なんと、ロケット小僧の3代目が「非核化の可能性」を示唆したと大騒ぎだが、これはペテンに決まっている。よく考えてほしい、小僧は何一つ譲歩していない。このまま話し合って、最終的に首脳会談、経済封鎖解除→経済支援では、世界秩序は崩壊する。核を持って脅かせば、世界は従うとなれば、それはもはや自由世界ではない。 本当にあるのか、南北首脳会談、そして米朝会談? そんなもの、やってはいけない。選択肢は武力による北の政権排除しかない。 しかし、トランプはこれを決断できないだろう。彼にはこのままでは自由世界が崩壊するという認識がゼロだ。アメリカの世界覇権が消失するという認識もない。 このとんでもない時代錯誤大統領は、保護関税を“おもちゃ”にしだした。日本も、この関税の餌食にされる。彼から、一刻も早く核のボタンとツイッターをとりあげてほしい!
さらに中国。ロシアでプーチンが「4選」されるので、この先も“陰謀帝国”が続くと思ったら、今度は習近平が本当に「中国皇帝」になってしまった。これまでに人民共和国の憲法は25回書き換えられているが、今回の書き換えは、「終身国家主席」である。 これで、2049年までに中華民族が偉大なる復興を遂げ、世界帝国になる「中国の夢」は永遠に続いていく。こんな迷惑な話はない。 この件に関して本当に絶望的なのが、トランプが別宅のマールアラーゴの献金者へのスピーチで、「中国は偉大であり、習氏が偉大な紳士であることを忘れるべきではない。いまや終身の国家主席だ」と述べ、「習氏にはそれができた。素晴らしいと思う。われわれもいつかそれを試みるかもしれない」と続けたことだ。冗談にもなっていない。 『NYタイムズ』も『ワシントンポスト』も、「われわれの対中政策は失敗した」と言っている。また、英『エコノミスト』も「われわれは中国を見誤っていた。自由世界に引き入れたことは間違いだった」と言っている。 このように、いまや世界中で自由世界の後退が続いている。この先、どうなっていくのか? 気が気ではなくなってきた。
それなのに、自由世界でいま最大のムーブメントは、「#Me Too(ミー・トゥー)」運動だ。この間の平昌五輪のスノボ・ハーフパイプで、平野歩夢の金メダルを最後に吹っ飛ばしたショーン・ホワイトも「#Me Too」洗礼を受けていたのには驚いた。 彼は、自身がやっていたバンド「Bad Things」の女性ドラマーから「勃起ペニス写真を送りつけてきた」「スカトロ動画を見るように強要された」「露出度の高い服を着ろと言われた」と、セクハラで訴えられていたのだ。ただし、この裁判は昨年示談で決着している。
さて、今週の日曜からは、大相撲春場所が始まる。こちらも、昨年からずっと話題が引っ張られてきたが、今回は「あるのか貴ノ岩10連勝」「あるのか稀勢の里涙の復活orやっぱり引退」「白鵬、カチワリできず4連敗」なんてことが起こるだろうか? 競馬もクラシックが始まる。しかし、こちらは波乱のない、安定した春になりそうだ。なぜなら、今年ほど中心馬が決まっている年は珍しいからだ。先週の弥生賞で牡馬はダノンプレミアム、チューリップ賞で牝馬はラッキーライラックが抜けていることがはっきりした。 南北会談なんかより、はるかに、桜花賞、皐月賞が待ち遠しくなってきた。 |
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