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A ROAD TO HEAVEN
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[309]夏が去って秋が立ち、なにもかも変わっていくなかで---。
2018年 9月 24日(月曜日) 11:57

最近、減量のために食事を野菜中心にして量を減らし、なおかつ、毎日のようにウォーキングしている。先日まではあんなに暑かったのに、もう街は秋の気配が漂い、同じ景色でも違って見える。とくに今年は、秋雨前線が活発で、先週は雨が多く、そのなかを歩いたりした。

 昨日、今日は晴れているが、明日から気温がグッと下がり、天気もくずれると天気予報は言っている。

 

 歩きながら、頭に浮かぶののは、立原道造の詩だ。

「夢はいつもかへつて行つた 山の麓のさびしい村に 水引草に風が立ち 草ひばりのうたひやまない しづまりかへつた午さがりの林道を うららかに青い空には陽がてり 火山は眠つてゐた ――そして私は 見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を だれもきいてゐないと知りながら 語りつづけた……」
 これは『のちのおもいに』の冒頭だが、これまで何度、暗唱しただろうか? そのたびに、高原の光景が浮かび、心が澄み切ってくる。若いとき、こういう詩人の生活に本当に憧れた。そうして、この詩にあるように、「見て来たものを 島々を 波を 岬を 日光月光を だれもきいてゐないと知りながら」語りつづけたいと思った。

 

 別の詩『はじめてのものに』の後半「いかな日にみねに灰の煙の立ち初めたか火の山の物語と……また幾夜さかは 果して夢にその夜習つたエリーザベトの物語を織つた」も胸を刺す。
 
海辺で育った私だから、「火の山の物語」と聞くだけで、すごい物語に思える。ここでの火の山は、浅間山だが、後年、ハワイ島に行き、海からマウナケアを眺めて、火の山の物語に思いをはせた。

 今年の秋は、いつもの秋とまったく違った秋になりそうだ。

 

 さて先週は、大坂なおみ(20)フィーバーの1週間だった。全米オープン制覇から凱旋帰国以来、テレビで彼女の顔を見ない日はなかった。東レパンパシフィックの試合結果が、相撲の結果より気になるなどいうことは、これまでなかった。稀勢の里復帰の秋場所も、終わってみれば、白鵬が全勝優勝した。まったく、盛り上がらないとうか、関心外だったのが、自民党総裁選。なにごともなく、安倍三選で終わった。

 日本が置かれている状況は、かなり危機的なのに、安倍内閣は日本人の政治への関心を奪い続けている。このまま、あと3年も安倍内閣が続けば、日本の危機はさらに深まるだろう。

 

 大坂なおみ選手の快挙は、日本人の意識を大きく変えるという話がある。たしかに、そうかもしれない。NYTは、そのような記事を掲載し、日本人は血統的な日本人だけではなくなっているとした。

 スポーツ紙は、大坂なおみ選手がこのまま東京五輪に日本代表で出場するかどうかに注目し、大坂選手以外にも、日米“二重国籍”選手の動向が注目されている。

 たとえば、スポーツクライミングのリードとボルダリングの19歳以下のカテゴリーで3年連続世界ランク1位の白石阿島(17)、サーフィンで全米オープンを連覇した五十嵐カノア(20)などだ。

 

 二重国籍の問題がこれほど騒がれたのは、あの蓮舫事件以来だろう。しかも、今回は蓮舫のときとは違っている。22歳までに国籍を選択しなければならないという日本の法律が問題視されている。

 日本は二重国籍を認めていない。22歳になったら選択を迫られる。だから、娘の友人の日米ミックスドの子供と親はこの問題に悩んできた。ただ、罰則がないため、問題が起こらない限り、手続きをしないで放置している人間が圧倒的だ。

 日本は、「あいまい」の国である。政治決定の多くは「御都合主義」で行われている。よって、大坂選手は22歳になってもなにもしなくもいいのではないだろうか?

 いずれにしても、1度日本代表を選択しているので、東京五輪は日本の代表選手として出場する。

 

 以下、「Yahoo」に大坂なおみ選手の問題について書いたら、何通もメールが来て、かなりバッシングされた。タイトルが誤解を招いたが、日本人を「」を付けて「日本人」としたのは、旧来の価値観の日本人という意味だ。

 しかし、日本人である以外に自分に誇りを持てない人たちは、こういう書き方が気にいらない。この記事が、大坂選手をクサしていると思い込んで、文句を言ってくる。まったく、逆なのに-------。

 本当に、情けない。以下、その記事を再録する。

 

→

https://news.yahoo.co.jp/byline/yamadajun/20180921-00097718/

 大坂なおみ選手は「日本人」ではない。なぜ、都合のいいときだけ「日本人」にしてしまうのか?

2018年9月21日

 

 連日、大坂なおみ選手の大報道が続いている。全米オープンを制覇して凱旋帰国。一夜にして誕生したニューヒロインに、日本中が熱狂し続けている。

 しかし、この状況が、私にはなぜか非常に気持ち悪い。とくに気持ちが悪いのが、テレビでコメンテーターたちが口々に「本当に日本人らしい」と、彼女の20歳としてのシャイな面を褒めまくり、彼女の素直な言動をぜんぶ日本人に結びつけて語ることだ。

 だから、「トンカツ、カツ丼、カツカレー、抹茶アイス」インタビューが、毎日のように続いている。

 ついこの前まで、ほとんどの日本人が「大坂なおみって、ハーフだし、日本人じゃないんじゃない」と言っていたのに、手の平を返して、いまは「日本人らしい」の大合唱だ。

 もし、彼女を本当に日本人と思うなら、こんな見方、報道の仕方はしないだろう。

 

 さすがにいまでは、公式にはハーフとは言わなくなったが、いまだにこの言葉を使っている人間は多い。悪気はないと思うが、これは英語ではないうえ、根底に「半分は日本人」という差別がある。ちなみに、英語なら、ミックスド(mixed )だろう。

 ドイツ人との“ハーフ”で『ハーフが美人なんて妄想ですから』(中公新書ラクレ)などの著書のあるサンドラ・ヘフェリンさんは、常に、自分がハーフであることを意識して、日本社会のなかでの“ハーフ”の生き方について悩んできた。彼女とは最初の本をプロデュースして以来の付き合いだが、「ハーフでなくダブルのほうがいい」と言っていた。その理由は「ダブルだと両方のいいところを2つとも持っていることになるから。ハーフだと片方だけです。それに、日本人は都合のいいときだけハーフを日本人扱いするけど、それがいやです」

 

「同じ肌の色で、同じ言語をしゃべる人」を、日本人は日本人だと思っている。ところが、最近、この「定義=肌感覚」に当てはまらない人間が増えたので、日本人は大いに戸惑っている。そんななか、大坂選手のように、じつに素直に「日本大好き」というスターが現れたので、ここまでフィーバーしてしまったのだろう。

 ただし、彼女を「日本人らしい」と言う人々の心の奥には、抜きがたい人種的劣等意識がある。私たち(日本人に限らず東アジアの民族はみな)は、100年以上にわたって西欧文明から遅れてきたという意識があり、この意識はいまも抜きがたいのだ。

 

 横浜で行われた凱旋記者会見で、大坂なおみ選手は自身のアイデンティティについて問われ、こう答えた。
“I don't really think too much about my identity or whatever. For me, I'm just me. And I know that the way that I was brought up. I don't know, people tell me I act kind of Japanese so I guess there's that. But other than that, if you were talking about tennis I think my tennis is very--not very Japanese.”

(私は自分のアイデンティティについてそこまで深く考えることがなくて、私にとっては、私は私としか思っていないんです。そして私は、自分がどのように育ってきたのか知っています。自分では意識していないのですが、振る舞いが日本人らしいと言う人もいるから、きっとそんなところもあると思います。でもそれ以外、もし、(あなたの質問が)テニスの話なら、私のテニスは本当に日本らしくないです)

 このとき、大坂選手は、最初、テニスの話かと勘違いして、こんな答えになった。質問者は、最初「Foreign media--they're saying」(海外メディアが伝えるところでは)と言ったので、これは『ニューヨークタイムズ』(NYT)紙の記事『Naomi Osaka's Breakthrough Game』(大坂なおみのブレイクスルーゲーム)』を踏まえたものだった。

 この記事は、大坂選手の優勝が、「血統を重視する日本の伝統的な考え方に異を唱えることに一役を買っている」とし、大坂選手が「日本人像」を変えるだろうとしていた。要するに、リベラル『NYT』紙が得意とする日本人の偏狭さを見下したものだった。

 とはいえ、この21世紀、私たちはこうした主張を受け入れ、自分たちの人種や民族に対する意識を変えていかなければならないだろう。

 

 大坂なおみ選手は、「自分のアイデンティティについてそこまで深く考えることがない」と言ったが、これはウソであり、また本当でもある。ウソというのは、大坂なおみ選手のような環境で育った子供で自分が誰か考えたことがない子供はいないからだ。

 私の娘も日本の学校にはいっさい通わずに育ったが、常に自分のアイデンティティを意識していた。それは、日本国内で日本の学校で育つ子供とは大きく変わっている。日本人よりも日本を強く意識するようになる。

 

 インターナショナルの環境では、ほとんどの子供がルーツや文化を別にする親や親戚を持っている。だから、お互いになにが違うのか意識して育つ。

 学校でも、多文化、多様性を重視し、授業で子供の「family tree」(ファミリーツリー:家系図)を書かせて、自身の家族や国について説明させる。また、「メキシコデイ」「アイルランドデイ」「ジャパンデイ」などを設けて、その日はその国の勉強をしたりする。

 こういうなかで育てば、いやおうなしに自分を意識する。そうして、みんな違うとわかって、はじめてアイデンティが確立する。

 大坂選手の場合も、最初は自分が何人か悩んだはずだ。日本人の母親とハイチ系アメリカ人の父親の間に生まれ、3歳のときにアメリカに移住した大坂選手は、3カ国のバックグラウンドを持っている。これをどう自分のなかで調和させるか、悩まないはずがない。

 しかし、テニスに打ち込むにつれ、大坂選手自分は自分でしかないと思うようになったはずだ。スポーツは、その意味で大切だ。スポーツが求めるのは、国、文化などの違いではなく、個人のプレーだからだ。その意味で、これから、どんな「なおみスタイル」が確立されていくのか、本当に楽しみだ。

 

 メディアが“疑問”報道を続けるなか、救われるのは、子供たちの反応だ。 東レ・パン・パシフィック・オープンを観戦した小学生や中学生のテニス少女たちが、みな目を輝かせて、「大坂選手は本当にすごかった」と、メディアのインタビューに答えていたことだ。素直に「大坂選手のようになりたい」という子供たちが、これからの日本をつくっていく。

 大人になって、偏見や差別感情にとらわれないことを切に願いたい。

 

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