18/10/02●カナダの著作権が死後70年に延長。日本も来年から70年になるのは確実 |
カナダがついにアメリカと合意したことで、新NAFTA(米・メキシコ・カナダ協定:USMCA)が誕生することになった。日本では、自動車関税のことばかりが注目されているが、今回の合意でももう一つの注目点は、著作物の保護期間の延長だ。カナダは従来通り、著作者の死後50年を主張してきたが、アメリカに押し切られた模様だ。 日本でも映画を除けば、長い間、死後50年できていた。それが今年の5月に「TPP11」承認案が国会を通過したので、「TPP」発効ともに70年になるのが確実になった。おそらく、来年からなるだろう。 こうなると、すでにEUとアメリカが70年だから、世界ルールとして70年ということになる。 しかし、不思議なのは、日本はアメリカが離脱する前のTPPで強硬に70年に反対していたことだ。それがアメリカがいなくなったにもかかわらず70年案が入った「TPP11」をいとも簡単に承認したのだ。この国でまじめに議論するのが、これほどバカバカしいことはない。カナダは最後まで抵抗したようだが、諦めたということのようだ。 |