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[320]じきに「ビューティフル・ハーモニー」(令和)が、不況とともにやってくる。時代錯誤ぶりが哀しい
2019年 4月 05日(金曜日) 06:31

元号が変わったからといって、時代が変わるわけではない。ところが、新元号が「令和」と発表されるやいなや、日本中が大フィバーとなった。号外の奪い合いまでするなんて、本当に見苦しい。また、テレビのコメンテーターたちが手放しの喜びコメントばかり言うのは、本当に浅ましかった。

 どこからどう見ても「令和」なんて、ありえないだろう。違和感たっぷりだ。それをほとんどの人間が表明しないのだから、日本は嫌な国になった。

 もちろん、元号に関して、私は強い思いれがあるわけではない。ただ、このような伝統を持ち続けているのは日本だけなのだから、もっと真剣に、未来を見据えて、メッセージの強いものにすべきだっただろう。

 なにをいまさら、万葉集に回帰しなければならないのか? 日本の古典というだけで、そこから文字を取るなんて、日本の原点がそこにあるという誤解を広めるだけで、いいことなどない。

 しかも、当初案になかったものに、後から政権(安倍首相)の思惑で加えられたと聞くに及んで、一気に興ざめした。日本が回帰すべき歴史の転換点は、万葉集の時代ではなく、近代が始まった明治の「文明開化」期だろう。衰退国家となったいまの日本を復興させたいのなら、「令和」はない。

 

 安倍総理の記者会見は、本当に白々しかった。

「新しい元号は令和であります。これは万葉集にある『初春(しよしゆん)の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和(やはら)ぎ、梅は鏡前(きやうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭(らん)は珮後(はいご)の香(かう)を薫(かをら)す』との文言から引用したものであります。 そして、この令和には人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つという意味が込められております。」

「文化を育み、自然の美しさを愛でることができる平和な日々に、心からの感謝の念を抱きながら、希望に満ち溢れた新しい時代を国民の皆様と切り開いていく。新元号の決定にあたり、その決意を新たにしております。」

 

 この会見のためにどれほど練習したか知らないが、彼の教養レベルから言って、「令」にそんな意味があるとは、まったく知らなかったはずだ。しかも、現在の日本の状況をまるで無視した言葉の一つ一つに、哀しくなった。

 

 政府は、いまだに、「戦後最長の景気拡大」を修正していない。しかし、昨年来、足元の数字はすべて悪化している。株価は低迷、輸出は落ち込んで貿易収支は赤字に転落、国内消費も冷え込み、食料品の値上げも始まっている。内閣府が発表する「景気動向指数」も、月を追うごとに悪くなっている。このままでは、GW明けには、「大不況」突入するだろう。5月20日に発表されるGDPは、確実にマイナスと見られている。元号が変わってすぐ大不況。「令和大不況」がやって来そうだ。

 

 歴史学者で東京大学史料編纂所の本郷和人教授の意見が、もっとも納得がいった。本郷教授は「『令和』以外の5つはケチのつけようがない」と指摘し、さらにこう述べた。(AmebaTV)

 

「『令』は上から下になにか『命令』するときに使う字。国民一人ひとりが自発的に活躍するという説明の趣旨とは異なるのではないかというのが、まずひとつ批判の対象にならざるを得ない。

 もうひとつは、『巧言令色鮮し仁』という故事。“口先がうまく、顔色がやわらげて、人を喜ばせ、媚びへつらうことは、仁の心に欠けている”という意味で、この『仁』は儒教でもっとも大切な概念。いまでいう『愛』を意味し、それに一番遠いのが巧言令色だと言っている。そこが引っかかる」

 

 さて、私はいまNYに滞在中。すでに、日本では桜は散り始めたが、こちらの桜は、まだ咲いていない。毎年、ブルックリンのボタニックガーデンで恒例の桜祭りが行われるが、それは4月の最終週の土日。桜はこれから咲く。

 といっても、今週は気温が上がり、摂氏15度を超えるようになった。ただ、明日は雨で気温がぐっと下がるという予報だ。

 

 日本の新元号について、当然だが、こちらでは話題にもなっていない。『NYタイムズ』は「order and peace」と訳したが、これらの海外メディアの”誤訳”に政府は怒って「beautiful harmony」と、海外向けに“正しい”英訳を発表した。しかし、すでに手遅れ。どの海外メディアも、“正しい”英訳を報道しなかった。

 そもそも官邸側が海外向けに英訳資料を用意していなかったのが間違いだ。

 しかし、ビューティフル・ハーモニーとは、なんなんだろうか?日本は、コーラスグループなのか?本当に、がっくりきた。

 なぜ、外務省が言葉の意味を一つに決める権利があるのか?色々解釈できたほうが、はるかによかったのではないだろうか。

 

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