G1予想[282]第81回 オークス(2020年5月24日) |
どうぞ勝ってよ!デアリングタクト!
オークスと言うと、思い出すのは1975年のテスコガビー。桜花賞、オークスと2冠を達成したが、いずれも圧勝。とくに桜花賞にいたっては、2着のジューケンプトンに1.9秒差。杉山清アナの「後ろからはなんにも来ない、後ろからはなんにも来ない、後ろからはなんにも来ない」の3回連呼が今も耳に残る。2着馬はテレビにも映らなかった。 もちろん、オークスもソシアルトウショウに8馬身差をつけて圧勝。私がこれまで見てきたなかで、最強の牝馬と言っても過言ではない。
ただ、テスコガビーを思い出すのは、強かったというだけではなく、この年、牡馬のほうもカブラヤオーという怪物が出て、皐月賞、ダービーを圧勝したからだ。牝馬、牡馬とも圧倒的に強い馬が出現し、それ以外、なにもなかった春のクラシックだった。しかも、この両方に乗っていたのが、菅原泰夫だった。
テスコガビーとカブラヤオー。最強の牝馬と牡馬の出現。おそらく、今年もそういう年なのではないかと、先日のデアリングタクトの桜花賞、コントレイルの皐月賞を見て思った。 コロナ禍は、なぜなか奇跡的に収束に向かい、緊急事態宣言が首都圏をのぞいて解除される。諸外国に比べ、圧倒的に少ない死亡者。ここまで、後手、後手で、完璧にデタラメな対策をとってきたのだから本当に不思議だ。 誰か、この不思議を解明してほしい。と思いながら、こんな最悪の年だから、せめて、史上に残るヒロインとヒーローの出現を祝いたい。 本当なら、こんなことをしてはいけないのに、なぜか、デアリングタクト以外、買う気が起こらない。松山弘平よ、どうぞ勝ってくれ。直線400メートル、きっちりと、美しく差し切ってくれ。 結論:2枠4番デアリングタクトの単。 |