[340]梅雨の合間の夏空。感染者107人。「要注意」は「夜の街」でなく小池百合子本人ではないか |
2020年 7月 02日(木曜日) 21:47 |
梅雨の合間の夏空。どこまでも青く晴れ渡り、30度を超える真夏日となった。術後3カ月検診の造影CTの結果を聞きに行き、画像を見せてもらった。 「ここが手術で繋いだ血管です」「足から取った静脈ですか?」「そうです。はっきり写っていますが、太くていい血管です」 もう手術跡の痛みはすっかり消え、体調がいいので、気分のほうも軽快だ。コロナがなければ、どこかへ出かけていただろう。 病院から帰宅後、近所の丘の上の公園に行き、日光を浴びた。芝生の上にシートを強いて、体を思い切り伸ばした。頭の真上に太陽。すぐに汗ばんだが、風が強いので、その分、心地よかった。
小学生のころの夏は、家のそばの鎌倉・腰越海岸で、砂の上に寝転んで日光を浴びた。もっとも、泳ぐ方が忙しかった。中学生になると、江ノ島西浜、由比ヶ浜、材木座、逗子などでも泳いだ。高校から大学にかけては、友達の関係で、鎌倉より葉山が多くなった。一夏、葉山・一色海岸で過ごしたこともある。まさに「太陽の季節」。
思えば、今日まで、いろいろなところで夏の太陽を浴びた。グアム、ハワイに行き、初めてこの世に常夏があることを実感した。 娘が小学生になってからの夏は、毎年、ハワイ。カピオラニビーチで、ボディボードに乗りながら波しぶきのなかで太陽を垣間見た。向こうにはダイヤモンドヘッド。 ロサンゼルスではマリブのズーマビーチ、フロリダではシエスタキー、メキシコではカンクンなど、そのときどきの日の光、ビーチの砂の色と海の色、そして風が運んで来る塩の匂いが蘇る。
夕方、家に戻り、シャワーを浴びて、先日買ってきた「グアバネクター」を飲む。そして、テレビを点けて、今日の東京の感染者が107人だと知った。その後、小池百合子都知事の緊急記者会見が始まった。 相変わらず、人ごとのように説明、報告する。そして、得意げに「感染拡大要警戒」のボートを掲げ、ボードに書かれた言葉を繰り返した。なぜ、毎回、ごていねいにボードをつくらせて、これ見よがしに見せるのだろう。 そして次もまたボード。今度は、「“夜の街”要注意」と書かれていた。そして「夜の街」を連呼し、ともかく「夜の街」に行くなとのたまうのだ。
感染拡大は、「夜の街」が悪いのではない。また、そこで働く人たちが悪いのではない。中国のように完全封鎖、ロックダウンをすれば、必ず防げる。日本はそれができないというなら、歌舞伎町だけでも徹底PCR検査をすればよかった。そうして、感染者をていねいに隔離していけばいい。それもしないで、ただ「要注意」である。 完全な「責任逃れ発言」としか、思えない。
つまり、どう見ても、現在の感染拡大は、「夜の街」の責任ではなく、「行政の責任」である。拡大の兆し、クラスターが発生した時点で、打つ手はあった。ところがなにもせず、涼しい顔で、「夜の街」を繰り返すことだけだったのだから、この知事はやり方が汚い。都民より、自分のアピールにしか興味がない。 感染するのは自己責任。「あんたたちが悪いのよ」で片付けようとしている。こんな人間がもう一期、本当に都知事をやるのか。考えただけで憂鬱になる。「要注意」は小池百合子のほうだ。 安倍政権も同じだ。「ウイズコロナ」になった現在、このまま安倍政権と東京都政が続いていけば、日本は沈没してしまう。香港の恐怖政治と日本の無策政治と、どちらがいいのかわからない。
それにしても、アメリカはどうしてしまったのだろうか? 南部や中西部など「保守州」での新型コロナウイルスの感染爆発が止まらない。とくに、テキサス、アリゾナ、フロリダは危機的な状況だ。トランプもついにマスクを着けると言い出した。 明後日は、アメリカの「独立記念日」である。「フォース・オブ・ジュライ」は、アメリカ市民にとっては最大の祝祭日だ。この日、首都ワシントンでは軍やマーチングバンドが参加して、派手なパレードを繰り広げられる。また、ニューヨークでは、4万発以上の花火が打ち上げられる。 はたして、これらのイベントは行われるのか? 今後、世界がどうなっていくのか、まるで見えてこない。 |
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