G1予想[327]第82回 皐月賞(2022年4月17日) |
2022年 4月 13日(水曜日) 23:03 |
ストーリーで買うなら逃げ馬デシエルト
逃げ切りで皐月賞を勝った馬というと、私が忘れられないのは、ミホノブルボン、ジェニュイン、 サニーブライアン、セイウンスカイの4頭。そして、2007年のヴィクトリーだ。 ヴィクトリーは、ハナから逃げたわけではなく、2コーナーから先頭にたったので、完璧な逃げ切り勝ちとは言えないが、いちおう逃げ切り勝ちと言ってもいいと思う。鞍上は、テン乗りの田中勝春だった。
じつは、このヴィクトリーには、今回デシエルトに乗る岩田康誠が乗る可能性があった。前走の若葉Sに騎乗して勝ち、皐月賞への出走権を取ったからだ。しかし、岩田康誠は、同じように騎乗してヒヤシンスSを勝って出走権を取ったフェラーリピサのほうを選択した。 結果は、16着惨敗。なんと、ヴィクトリーが勝ったのである。田中勝春は、この勝ちがじつに15年ぶりのG1制覇で、まさにタナボタだった。
今回、岩田康誠は、スプリングSを逃げ切ったビーアストニッシドを選ぶこともできた。はっきり言って、若葉S勝ちよりスプリングS勝ちのほうが上だから、デシエルトよりビーアストニッシドのほうを選ぶのがふつうだ。 しかし、岩田康誠は、なぜかデシエルトのほうを選んだ。その理由は、ヴィクトリーでの苦い思い出、選択ミスが忘れられなかったからではなかろうか?
予想して馬券を買うのは、無意味である。予想は馬券に結びつかない。これまで、これでさんざん失敗してきた。しかし、なんらかのストーリーによって馬券を買うのは、やってもいいことの一つだ。 今回、岩田康誠が若葉Sの勝ち馬デシエルトによって15年ぶりの雪辱を果たせば、それによって、一つのストーリーが完結する。 予想で馬券を買うのではなく、ストーリーで買う。たまには、それをやってみる。
結論:デシエルトから、枠連、馬連、総流し。 |